看板職人道具スキージーはゴム製が使い易い!体験談?

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【看板職人道具スキージーはゴム製が使い易い!体験談?】

看板職人さんの道具の中で、必需品のスキージー!職人方は複数の種類をお持ちです。看板にシートを貼り付ける際にスムーズに空気が入らないようにする道具ですが、何か違いはあるのでしょうか?と思っていました。そして実際に体験した結果・・作業効率は全然違っていた!!

1.看板職人の必需品スキージーの違い

 

 

 

職人方がよく発する口癖は「看板工事は段取りと道具で決まる!」

(*仕上がりは同じなのですが、時間効率が違う様です)

 

 

 

ふ〜ん。そうなんだと現場に出ない私達にはよく分からない分野でした。

 

 

 

 

職人方は高所作業車内での作業や脚立に登っての作業もありますので、必要最低限の道具が腰袋の中には常に入れている様です。

 

 

 

その中でも各種シート貼りの際に使っている「スキージー」

 

 

 

 

看板職人には持っていなければ仕事が出来ない程の必要な道具です。なので複数の種類をお持ちです。

 

 

「スキージー」

カッティングシート、インクジェットメディア等を貼る際に使用する道具です。手では均一に力をかけることができず、空気が入ってしまったりするため、綺麗に貼るためには必要な作業道具です。

 

 

 

複数の種類がありますが、何が違うのかな?サイズの大小を使い分ける位の差でしょう・・と思っていました。

 

 

 

ただし、スキージーのシートに当たる部分にフエルトが付いているものと無いものでは、素人の私でもシートに傷が付きにくい、滑り易さ位の違いはあるでしょう程度は考えます。

 

 

 

2.スキージーの違いで差が出る作業

 

 

ある日、スタッフも職人方も各現場に出かけ、複数枚の貼り作業を作業場で一人で延々と行なっている熟練職人が一人いました。

 

 

 

ずっと「スキージー」で、シートを貼り続けています。

 

 

 

アルミ複合板に、インクジェット出力シートを貼り付ける作業です。朝からずっと何枚も切っては貼っての作業を繰り返していました。

 

 

 

職人方も、スピードや効率面を考え作業を分担します。なんでも出来るのですが、効率を考え、シート貼りやシートカットのスピードなどにより製作作業と取り付け作業を分担している様です。

 

 

 

 

繁忙期の現場が多い時期には製作作業や貼り物が多い場合は、手際の良い熟練職人さんが作業し、取り付けを若手職人さんに任すこともあります。

 

 

 

今回のように、作業台の幅より広いアルミ複合板にインクジェット出力シートを貼る場合、作業台上で貼る際にはシートの端から端まで手が届きません。

 

 

 

そんな時職人方は考えます。いろいろな方が居ます。(作業場に一人で貼る為の機材がある看板屋もあります)

 

 

 

 

機材が無い場合は、二人組で行なう事が多いようです。(作業効率的に)

 

・作業台の上下を使い、一人がシートの裏紙を引き、もう一人がシートをスキージーで端から端まで手を広げ貼る。

 

・作業台の左右を使い、一人がシートの手の届く幅まで貼り、届かないところはもう一人が貼る。

 

 

 

どちらも、二人の息が合わなければ、スムーズには行かない作業ですね。

 

 

 

 

3.スキージーの違いに気付いた

 

 

残り数枚の貼り作業になった時「ちょっと来て〜」と呼ばれました。

 

 

 

 

事務作業をしている私は、裏紙を引く作業程度は手伝いをする事はあります。

 

 

 

スキージーを使った事は自宅のDIYで数回程度!

 

 

 

前回は、裏紙を引く手伝いをさせて頂きましたが、今回は・・

 

 

・「ちょっとスキージーで届かない端だけ貼ってみて」と言われて、私はとっさに

 

 

・「出来ないよ!」と言ってしまいました。

 

 

・「少しの空気は処理が出来るから大丈夫」と職人さん。

 

 

そして、スキージーを渡されました。

 

 

 

 

シートの裏紙を少しずつ剥がし、引っ張り過ぎるとシートは伸びるのでピンと張る程度に伸ばして持つ!ということを教えられました。

 

 

 

そして、職人さんが手の届く所までを貼る。その先30cm程の届かない部分を、そっとスキージーを滑らすという感じです。

 

 

 

アッ!空気が入ってしまった。台の左右を使い貼るので私は聞き手では無い左手でスキージーを持つの上、数回しかスキージーを触った事もないレベル。

 

 

 

やっぱり、無理ですね〜と思いました。

 

 

 

すると「このスキージー使ってみて」と別のスキージーを渡されました。

 

 

 

内心(何を使っても出来ないものは出来ないと思うけど・・)と思いながら・・。

 

 

 

そして、再挑戦。

 

 

 

すると、「あれ?さっきと違う。使い易い!このスキージー!」

 

 

 

数回しか使った事がない、ど素人の私にもわかる程の使い易さでした。

 

 

 

さっきは、結構空気が入って修正に手間が掛かりそう・・。すいませんお役に立てず・・。と思っていました。

 

 

 

けれど、スキージーを変えただけで、ほぼ空気は入らず、おまけにさっきよりも早くシートが貼れた・・。

 

 

 

 

道具でこんなにも違うんだ。と感じました。

 

 

 

他の業種でもよく聞く話ですが、道具の良し悪しで作業の効率の良さが違うのはわかりますが、このスキージは特別でした。

 

 

 

実は、後から聞くとそのスキージーは特別に使いやすくて、今はどこにも売っていない形のゴムが付いているそうです。

 

 

 

 

他の職人方も探しているそうですが、今では手に入らないそうです。

 

 

 

本当に、メインで使う道具だとこれ程効率も変わってしまうのか・・ということを体験させて頂きました。

 

 

 

 

メインで使う道具は、使い易さで仕上がり具合は変わるということでした。

 

 

 

 

4.まとめ

 

看板職人のメイン道具「スキージー」

 

 

サイズや素材も数種類。道具の違いで何が変わるの?・という疑問が解消できました。

 

 

看板工事の作業効率は「段取りと道具で80%決まる!」という熟練職人方の口癖。

 

 

今日は、ど素人の私がスキージーの使い比べが体験できました。

 

 

大きなサイズのシートを貼る際には「スキージー」も少々大きめで、先の部分がゴムになっている物が貼る面に合わせて柔軟にしなってくれるので、空気が入り難く貼り易いということのようです。

 

 

 

もう1点、今回のスキージーは特にゴム部分の角度が微妙に調節された、今は販売されていない希少な道具でした。

 

 

看板屋だけではなく、どんな業種でも熟練職人方が道具に拘る事が少し理解できた1日でした。

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

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