自社一貫性でなければ良い商品を提供できない?

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【自社一貫性でなければよい商品を提供できない?】

大阪の看板屋ですが「自社一貫性だから良い商品を提供できる」というサイトを見るたびに思う事。それって本当?例えば大手企業のアップルやユニクロ・トヨタ自動車など全ての業務を自社一貫で行っているの?調査してみましょう。

 

1.自社一貫生産体制の業社が本当に良いの?

 

 

一貫生産体制とは

原材料の調達・加工から最終製品の製造までの一連工程を同一組織内で行う生産の仕組み

 

まず、みなさんご存知の大手企業アップル社・ユニクロ・トヨタ自動車などが全ての工程を自社一貫制で行っていると思われますか?

 

 

簡単に考えてみても、原材料の調達から製造まで、全ての工程を自社で行うことができてるの?と思うことはないですか?

 

 

手作り商品などの小物や小規模の商品の場合は、自社一貫性で行えるものも多いと思いますが・・・。

 

 

2、大手企業の体制はどうなの?

 

例として

 

  

 ・アップル社

みなさんが知られるアップル社は、スマートフォン・PCなどの販売企業ですね。

 

 

製品の企画・設計・販売は自社で行いデザイン力も素晴らしく、最先端の商品を生み出す企業です。

けれども、製造については他社に委託し、付加価値の高い分野に経営の資源を集中することで、利益を追求しているようです。

 

 

 

新製品の開発では常に改良を行い、量産できるように製造企業との関係を結んでいるようです。

 

 

これだけ需要の多い商品を開発しているアップル社でも、無駄な費用を削減し、ユーザー様に喜んで頂けるよう日々努力し、委託業社さんと信頼関係をもち、共同で商品を製造しておられます。

 

 

 

 ・ユニクロ社

 

ユニクロは衣料品分野で全世界の方々に愛用されている商品を販売している企業です。

商品の企画やデザインを行なうだけではなく、素材の調達から商品販売までを行っています。

 

 

しかし、製品を製造する工場は、中国の企業などに委託しています。

 

 

委託先の向上に対して、製品の品質を管理するのは、ユニクロ社がしっかり商品の品質維持にも力を入れているようです。

 

 

企画から製造、販売までの管理は一貫して行っていますが、自社保有の工場はなく中国企業に委託する企業となっているようです。

 

 

 

 ・トヨタ自動車



トヨタ自動車もみなさんが知る大手自動車メーカーです。

 

 

メーカーは自社の生産能力 だけではすべての需要を満たすことができなくなり、メーカーの解決策は自社の生産能力を補完する目的で,一部の車種の開発や生産業務を外部企業 受託メー カーにアウトソーシングするというものであったようです。 引用

 

 

トヨタ自動車だけではなく、他の自動車メーカーも需要に対して生産が間に合わないという状況を改善する為に、外部企業に委託するという解決策で今日まで運営されているようですね。

 

 

このように、世界中でシェアされている需要の多い商品を販売している大手メーカーでも自社一貫体制ではなく、外部委託企業と信頼関係を構築し経営しているのです。

 

 

自社一貫性でなければ、良い商品を提供できないということはないのでは?と考えてしまいませんか?

 

 

 

3、大手企業が外部委託するのはなぜ?

 

 

需要の多い商品を品質を下げずに、少しでもお安く提供したい。という思いから各社が最善の方法とし、信頼のおける委託業社を選択し、信頼関係を持ちしっかり管理したうえで、生産性を上げる方法としての考えではないでしょうか。

 

 

 

世界中の方々に喜ばれる商品を生産・販売している大手企業でもすべてを自社一貫で行なっているわけではないのです。

 

 

 

そして、商品自体の品質を下げることなく、できる限り価格帯は下げようという努力の結果、同程度の商品の中で最も需要が多い企業商品として世界中の方々に利用して頂けているのではないでしょうか・・。

 

 

 

良質な商品を高価格で販売するのであれば、生産・製造できる企業は複数あると思いますが、品質を下げることなくコスト削減という日々の努力がある企業だからこそ、世界のトップクラスの企業として賞賛されているのでしょう。

 

 

 

看板屋を例として見ると、仕様により素材は様々ですが一般的な「平看板」とします。

 

 

・アルミ製フレーム枠

・アルミ複合板

・インクジェットシート

アルミ製フレームというとシルバーの軽量金属で出来たもの。と思い浮かんできます。

 

けれどもアルミ製品は合金ですので、配合比率により強度や重量・素材の性質なども変わります。用途に合った配合率で製造します。

 

これを看板屋で行うとしたならば、大きな工場と原料と専属職人さんが必要になります。

 

アルミ複合板も同じですね。樹脂を薄いアルミ板で挟んだ板のことです。

これも、上記アルミ製フレームと同様に工場や原料が必要になります。

 

 

インクジェットシートとは面板に貼り付けるシートで、広告などのデザインを印刷する素材です。

 

 

一般的な「平看板」の製作だけでも、これだけの素材が必要になります。

 

 

これを、全て自社で行うとしたならば、相当大きな工場とそれぞれの分野の専属職人を在中させなければなりません。

コストを考えると相当な費用が掛かります。

 

 

では各分野(アルミフレーム業・アルミ複合板業・インクジェット印刷業)を専門で行っている業社さんは、原料から機材(職人さん含め)全て特化した商品を生産・製造されていると思います。

 

 

専門的に扱っておられるのですから、日々生まれる新製品の情報なども、いち早く知られることでしょう。

 

 

ひとつの看板屋の中で、毎日同じ作業をひたすら行う職人方々も技術・スピードは日々上達され素晴らしい事ですが、新商品開発・生産・コスト削減という面ではどうなのでしょう・・。

 

 

大手企業を見ても、現代は自社一貫性でなければ、良い商品を販売できないということはないという結果になりそうです。

 

 

4.まとめ

 

ネットで目にする「自社一貫制」について少し考えてみた。

 

 

「自社一貫性だから良い商品を提供できる」確かにそうですね。

 

 

けれど、価格や需要に対する生産性等の面はどうなのでしょう?

 

 

大手企業が本当に全ての工程を自社一貫で行っているのだろうか?

 

 

需要の多い商品を自社のみで生産・製造・販売まで行ないながら、消費者方に価格・品質・納期までを潤沢に行えているのでしょうか?

 

 

よく調べてみると、需要の多い世界中の方々がシェアしている商品を扱う企業ほど、業務委託を取り入れながら運営していることがわかりました。

 

 

「一貫生産性」が最善という概念を崩し、常に新しい企業のあり方を研究している大手企業が、現代社会のニーズに応じた商品を開発し、消費者様に喜ばれる「高品質・低価格・高需要」の商品を提供できているようです。

 

 

「販売」という最終工程は、しっかりとした管理が行き届いている企業だからこそ、世界のトップクラスの企業とし繁栄し続けているのでしょう。

 

 

小さな規模の看板屋ラグレスですが、良質の商品を低価格で販売できることが、お客様にお喜び頂けるものと考えています。

 

 

低コストということを、常に念頭に置き、少しでも低価格で良質な商品を販売するという努力をし続けるのが現状のラグレスです。

 

 

長々と書いてしまいました。ありがとうございました。

 

 

 

看板製作・施工はもちろん撤去のご相談もお気軽に・・。

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