ダイノックと同等品について
今日は、ダイノックシートと同じ用途で使用できるものが、他のメーカーにもありますので、弊社でよく使用する他社の商品とも、その違いを探ってみました。
1.ダイノックシートとは
ダイノックシートとは『住友スリーエムのダイノックフィルム』の商標ですが他社同等品も呼び名のように使われています。
木目調のシートや、大理石柄のシートなど、床や柱に高級感を演出するために、様々な場所で使われているのがダイノックシートです。合成樹脂(プラスチック)である、塩化ビニル樹脂から作られています。
ダイノックフィルムは高価で厚みがあり、色柄も無地・木目調・石目調・金属調など多彩な 装飾用シートですね。
耐久性・デザイン性の要求される、建築内・外装・エレベーター・ドア・家具等に使うことが良くあります。
2.ダイノックシートの同等品とは?
弊社では、他社のメーカーでの同等品では
・㈱サンゲツ「リアテック」
・シーアイ化成㈱「ベルビアン」
・リンテックサインシステム㈱「パロア」
などを使用することが多いです。お客様のご希望の柄の選択時に、各種メーカーサンプルの中から選んで頂く事があります。
基本的には、同等品ですが、多少違いがあるようですので、弊社が使用しての職人さん達の感想を書いてみます。
3.メーカーごとの違いについて
*価格面から『単色』は一番安いもので、定価の場合
・ダイノック:4300円/㎡ ・ベルビアン:4000円/㎡ ・リアテック:4100円/㎡ ・パロア:3800円/㎡ になります。
*代表的な『WOOD』木目柄でしたら、定価の場合
・ダイノック:6200円/㎡ ・ベルビアン:6000円/㎡ ・リアテック:5900円/㎡ パロア:5900円/㎡ 程の違いがありますね。(シートの種類によっては価格は変わります。)
どのシートも、絵柄や光沢が付いているものや、特殊な加工がしているものは、価格も変わってきます。最も多い価格帯より1000円/㎡~3000円/㎡程度高くなるものもあります。
*補足として、カタログでは㎡の単価が記載していますが、このシート類は基本的に1220mm幅が主流です。
販売店でも、大抵はm単位での販売になります。m数での金額が知りたい場合は、1.22を掛けたものが、1mの単価になります。
(例)4000円/㎡のカタログ価格の商品を、1m買いたい場合は、4000円×1.22m(幅)=
4880円になります。4880円がm単価です。後は欲しい数量分m数を乗じ(×)計算してください。
『防水性』面では、パロアは標準で「抗菌・防カビ仕様」なので、水回りに使う場合は、安心です。
他のメーカーでは、水回り用・浴室用仕様(抗菌・防カビ)はありますが、すべての種類がそうではありません。『防水性』は「抗菌・防カビ」仕様で無くても、常に水が掛かる場所でなければ、十分に対応できるとは思います。
職人が言う、一番の違いは「施工性」です。
シート裏の接着剤の性能の差、塩ビシートの性能の差、厚みも少し違っているようです。
リアテックと比べるとダイノックの方が、フィルムが柔く空気を逃がしやすく作業は比較的楽なようです。
曲面やコーナー部分は、ヒートガン等で部分的に熱しながら貼付けます。その場合にもダイノックが一番貼りやすいので綺麗に貼れる等の感想も聞きます。
*ヒートガンも種類が豊富でどれを選ぼうか迷ってしまいますね。そんな時には「Amazon’s Choice」製品はお勧めです。
「Amazon’s Choice」とは、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格の商品をおすすめします。というアマゾンがユーザーにおすすめする商品の様ですね。
ベルビアンは、粘着力が強めで、貼り直しが難しいのもあるようです。貼りなおす事無く、1回で貼れれば粘着力があり、耐久性にも繋がりそうなので良い面ですが、職人の技術力が問題ですね^^
ダイノックは価格が少し高い分はありますが、適当な柔らかさと張り直しが聞くところが、職人さん達には人気がありますので、一般的にもそのような評価がされているようです。
作業の内容や、混合物の入っているシート・光り物の絵柄のシートになると、また違う評価になるものもあると思います。
各メーカーのシートとも、色々な柄の物が数百種類あります。その中でも、パロアは柄物の種類がおしゃれなものや、変わったものが多いように感じます。
(木目調のみでしたたら、ダイノックの種類が一番多いかもしれませんね。)
自宅などでは、『DIY』でキッチンや玄関、下駄箱などにお好きな絵柄や、シンプルな木目を貼れば、温かみがでますね。
メタリック調や石調に変えてみると、さらっと涼しげな、スタイリッシュな空間を演出でき、イメージチェンジをすることも、可能です。
DIYで貼り付け時のポイント!
ダイノックシート施工時には、プライマーを使用することが多いです。下地素材により粘着力が弱く直ぐに剥がれてしまうことがありますので、木材・ボード・プラスチックなどの下地素材に施工の場合は必要になります。
「プライマー 」とは、無処理では十分な接着力が得られない基材や下地、また特に強い接着力を必要とする場合などに効果的な下地処理剤です。(粘着力強化剤)
*注意点
粘着力を高めるために使用しますが、後々剥がす予定のある場所へ使用の際は、剥がす際に下地素材を傷つける場合があります。金属などのツルツルした下地材に貼る場合は、不要です。
ダイノックシートの機能面では、紙製の壁紙と比べて耐久性と耐汚染性に優れます。
また、火事で燃えにくい不燃性に優れたものや、貼った場所をホワイトボードとして使えるものなど、用途に応じた機能を持たせることも可能です。
4.まとめ
・ダイノックシートは『住友スリーエムのダイノックフィルム』の事です。
・他社のメーカーでの同等品では、㈱サンゲツ「リアテック」・シーアイ化成㈱「ベルビアン」・リンテックサインシステム㈱「パロア」などをがあります。
・メーカーごとの違いについては価格と施工性が一番違っているようです。
*しかし、聞くところによると、
ダイノックとリアテックで、区別・見分けが付かない製品もあり、調べてみると「同じ工場の同じ生産ライン」で作られた物だったりもします…と。
全く同一の製品なのに品番が別だったということですね… 。
*アイカ工業『メラタック』という メラミン化粧板の優れた物性をそのままに簡易施工を実現した製品もあるようです。
使用する人によっても、感想は様々ですが、弊社の職人が普段感じた各種メーカのダイノックシート同等品について書いてみました。
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