看板枠(フレーム)の種類について

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看板枠(フレーム)の種類について

平看板を製作取付する時には、アルミ複合板にインクジェットシート印刷シートを貼りつけたモノが主流ですが、アルミ複合板は柔軟性がある素材ですので、枠を製作・取り付けることが多いです。その際に、使用する枠の種類について調べてみました。

 

1.  木材枠

木材で作成された看板の骨組み(フレーム)です。

木枠は、そのまま屋外で使用すると、雨・湿気などで腐りやすい素材です。
通常は看板のサイズに合わせてカットし、看板デザインや取付面の外壁の色に合わせて塗装します。塗装することによって・腐食も防ぎますし、見栄えも良くなります。約3.5㎝~4.0㎝の角材を使用することが多いですね。

安価で製作できる素材です。それほど重量もないので、使用する頻度は多いですが、やはり"木"ですので大型看板には少し強度面が不足なため、アルミ複合板200㎝角程度の重量までの看板や、取付面にガッチリ固定できる看板取付時に使用します。

2.  アルミ枠

アルミ材で作成された看板の骨組み(フレーム)です。

アルミ枠(アルミニウム)は、軽量で、看板サイズに合った角パイプなどを溶接やビス組みなどで看板の形に組み立てます。軽量で錆びにくいのと、雨や湿気にも影響されにくい素材です。が、強度的には柔らかい素材ですので、木枠と同様大型看板や重量のある看板には、強度不足になる場合があります。

 

加工面でも、看板サイズに合わせて溶接する場合は技術が必要です。鉄の溶接よりもアルミの溶接は難しいようですね。30mm角~40mm角のパイプを使用することが多いです。
木枠よりは耐久性もあり、汚れにくい素材ですので見栄えはいいですね。

 

また、ビス組みの場合はサイズ調整が現場でできる点は便利です。

3.  スチール枠

スチール枠(鉄)で造作された看板の骨組み(フレーム)です。

スチールは、加工しやすく、強度もあります。看板サイズに合わせ角パイプを溶接やビス・ボルトなどで看板枠に組み立てます。強度はありますが錆びやすい素材ですので、防腐剤を使用したもので塗装し、腐食を防ぐことが必要です。屋上看板や大型看板等重量のある看板にはスチール枠を使用することが多いです。

 

と・・・私が疑問に思っていたことがひとつ!
『鉄』と『スチール』って同じ?普段何気なく使っている呼び方・・・・同義語ですか・・・?
少し、調べてみました。

すると、鉄鉱石から鉄の成分を取り出し、取り出したばかりの純度100%の鉄(Fe)に炭素(C)を加えて合金としたもの。その「鉄」と「炭素」の合金を「鋼」と言います。

では「鉄(てつ)」って・・?「鋼(こう)」って・・?
結果「鉄(アイアン)」と「鋼(スチール)」の違いだそうです。鋼(スチール)は、耐食性は鉄と変わりませんが、鉄よりも数段強度は高いそうです。

では、ステンレスは・・・?
「ステンレススチール」のことだそうです。鉄の強度を高めたスチールに、さらにニッケルなどの元素を加えた合金鋼にあたります。「ステンレス」とは「錆びない」という意味。錆びに非常に強いものがステンレスだそうです。スチールとは鉄より硬い合金。ステンレスとは錆びない(錆びにくい)スチールでした。

 

4.  ステンレス枠

ステンレス枠で造作された看板の骨組み(フレーム)です。

先ほど調べた通り、スチールと同じくらい強度があり、さらに錆び・腐食に強いものが、ステンレス枠です。

 

そして、加工には技術が必要です。加工する際についた小キズは塗装では隠せないので、慎重・丁寧に手間をかけて加工しなければいけません。看板に使用するステンレス枠には艶もあり、見た目もピカピカできれいな素材です。(ステンレス表面仕上げの方法による)強度があり、重量もあります。大型看板にも使用できますが、見栄えもする分、高価な資材になりますね。

 

5.  プラスチック枠(樹脂)

プラスチック枠(樹脂)は小さな看板や軽量の立て看板などでは、よく見かけますが、平看板の看板枠としては、最近は使用されることが少なくなってきているようです。理由としては耐候性が低いのでしょうか。

 

太陽光・紫外線・雨水・温度変化・酸化による、変色・硬化・変形・割れ(反り)等、屋外で長期使用するには劣化が早く、元の強度を保つことができないようです。軽量で・安価ですがアルミ複合板の重量を支えるにも、強度不足なのでしょう。

 

6.  まとめ

看板枠(フレーム)の主な種類について調べてみましたが、

木材枠・・・軽量で、安価で200㎝角くらいの、標準的な看板には使用することが多いです。雨や湿気には弱く伸縮することもあります。大きさな看板や重量のあるものによっては強度不足になります。
アルミ枠(アルミニウム)・・・軽量で、金物ですので、ピッタリサイズに形成でき、長期間変形することなく使用できます。ビスや溶接で加工しますが、加工には技術が必要で、軽量な分重量のある看板には強度が足りない場合もります。木材枠よりは多少費用が掛かります。

スチール枠・・・加工がしやすく強度がありますので、大型看板や・塔屋看板・屋上看板などに使用することが多いです。錆び・腐食には弱いので、しっかり防水加工・塗装が必要です。
ステンレス枠・・スチール枠と同等の強度があり・錆びに強く・艶のあるものが多く、大型看板にも使用できます。艶もある素材で、見栄えがする分・高価なものになります。

 

プラスチック(樹脂)・・・小さな看板やA形看板など軽量のものには、現在も使用されているものもありますが、最近の平看板等には使用されることが少なくなりました。耐候性が他の資材に比べるとよくないのかもしれません。屋外での使用には劣化が早い素材でした。

 

今日は、平看板を製作・取付する時、枠をも造作し取り付けることが多いので、枠の種類について調べてみました

看板製作・取付はLUXRES(ラグレス)まで・・・