看板屋で使うシートの種類

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看板屋で使うシートの種類

看板屋さんの倉庫を見られたことはありますか?弊社の倉庫もそうですが、たくさんのシートが並んでいます。使用済みの端材や、これから使用するであろうシートを在庫していたり・・・今日は、看板屋で使用頻度の多い、カッティングシート・インクジェットシート・ダイノックシートについてまとめてみます。

 

*シートの種類は主に3種類 

    1.カッティングシート
 2.インクジェットシート

    3.ダイノックシート

*比較

*まとめ                                                                                                                                                                                                                                                 

*シートの種類は主に3種類

 

1.カッティングシート

カッティングシートとは、塩化ビニール製の薄いシートで、表面には色が着色してあり、裏面には粘着剤がついていて、剥離紙が貼ってあり、剥離紙をはがして使うシールのようなシートです。表面の色も質感も豊富で、用途も様々です。

 

カッティングシート」というのは、本来は中川ケミカル(株)の商標です。(正確にはマーキングフィルムと呼ばれます) 看板業界では、カッティングシートと呼んでいることが多いですね。他にも「ダイナカルシート」「スコッチカル」「タックペイント」などメーカーごとに商品名がありますが、総称がマーキングフィルムということになります。 シートの種類も擦りガラス調、反射タイプ、メタリック仕様など豊富です。

 

2.インクジェットシート

インクジェットシートとは大判のプリンターを使い、デザインを印刷する専用シートのことです。インクジェットシートもカッティングシートと同様に、裏面には粘着剤がついていて、剥離紙が貼ってあり、剥離紙をはがして使うシールのようなシートです。このシートは光を透過するものもございますし、質感も数種類あります。看板製作では必需品ですね。よく知られているのは2種類「水性用インクジェットシート」「溶剤用インクジェットシート」があり、プリンタのインク成分によって分かれており対応メディアの仕様が異なります。

 

プリンタのインク成分によって分かれていますが、ご家庭で使用されるているのは「水性用インクジェットシート」が多いですね。インクの溶媒が水になりますので、水を吸収することができるインク受容層のある製品が必要 で紙製の物が多いです。看板屋で使用するものは「溶剤用インクジェットシート」が多く、インクの溶媒は有機溶剤になりますので、有機溶剤を吸収することができる塩化ビニール製やインク受容層のある物が必要です。

 

 

3.ダイノックシート

ダイノックシートとは、表面に本物の木・本物の石・本物の素材に限りなく近づいた絵柄や色が印刷され、カッティングシートとよく似ていて、裏面に粘着剤・剥離紙が貼ってあり、剥離紙を剥がすだけで簡単に貼ることができる硬質塩ビタックシートですが、質感が厚くめで耐久性があり、屋外での耐久年数も10年程使用可能な物も出てきているシートです。

ダイノックシートは、住友3M社の商品名でもあります。 正式名称は硬質塩ビタックシートと呼ばれる化粧フィルムです。こちらもメーカーごとに同等品としてベルビアンシート、リアテックシート、パロアシートなどがあります。

 

*比較

 

カッティングシートは、小さなステッカーから、2色使いまでの単調なデザイン看板や、大型看板・袖看板・屋外で長期使用する看板にはインクジェットシートより耐久性があり、屋外看板の塗装代わりにベタ貼りで使用する場合も塗装よりもスッキリきれいに見栄える物もあります。

 

インクジェットシートは、複雑な画像・デザイン絵柄には印刷ですので、カラフルに仕上がります。

 

ダイノックシートは、主に装飾用とお考えいただく方がよいかと思います。

 

が・・カーラッピングや、自動販売機の全面貼り付け工事には、3種類とも対応が出来るような仕様のシートも出回っています。

 

 

*まとめ

 

1.カッティングシートは色が豊富・種類も擦りガラス調、反射タイプ、メタリック仕様があります。イラストレータ等で、デザインした文字や絵柄をプロッターというマシンでカットし、切り抜いたりして使用することが多く、会社やお店の窓ガラスに看板として広告・宣伝文字や絵柄、車のリアウィンドウやボディーに企業名の切り文字やロゴマークを製作し、使用することも多いです。まれには塗装代わりに、看板下地やフレームカバーにベタ貼りもあります。

アクリル板下地の袖看板や立て看板には、貼り替えのしやすいタイプのシートを選ぶと、季節やイベント毎に貼り変えるのもお手軽ですね。電照看板や、大型看板、立て看板などには太めの文字や絵柄でお色もハッキリしたものを選ぶと大変目立つ広告・宣伝が出来るのが魅力ですね。

 

2.インクジェットシートは、大判のインクジェットプリンターで印刷し、使用する専用シートで光を透過するものもございますし、質感も数種類あります。長期、中長期、中期、短期等 数種ありますので、自由な写真・絵柄・文字等をデザインし、主に屋外や大きめの看板に印刷して使用するものです。短期用になると価格も少しお安くなります。外壁に取り付ける看板のほとんどはインクジェットシート印刷看板施工が多いですね。

 

3.ダイノックシートは、表面に本物の木質・本物の石・本物の素材に限りなく近づいた絵柄や色が印刷された、硬質塩ビタックシートです。質感が厚くめで耐久性があり屋外での外壁や柱等に使用も可能な装飾用シートです。外装の装飾や、看板の下地部分の装飾用として使用すことが多いものです。インテリア的に、色も豊富で、貼り変えるだけでガラッとイメージが変わることが多いです。古びたものも新しくきれいに変身させてくれます。

 

今日は、看板屋で使うシートの種類 主に3種について、まとめてみました。