看板の歴史について調べてみました

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看板の歴史について 

今日は看板の歴史について調べてみました

・定義

・起源 

・「看板」という呼び名

・看板種類の歴史

 

 

 定 義 

「看板」の定義としては、商家などで商品・屋号などを表して、店頭あるいは人目につきやすいところに掲げるものとありました。

 

 

 起 源 

日本では、710年の平城京の時代に、商品の標を立てて題を示す決まりが出来ました。この標(標識)が看板の始まりだと言われています。

 

大宝律令(たいほうりつりょう)は、701年に制定された日本の律令ですが、のちに、修正された養老令の注釈書「令義解(りょうのぎげ)」には「凡市毎律立標題行名」とあり、これは、「凡(およ)そ市は肆(いちくら)毎に標を立て行名を題せ」と読み、「肆(店舗のこと)ごとに標を立てて、(行名=商品のこと)を示すこと」という意味で、看板をたてる義務がありました。この時代はまだ看板という名前は存在していないようです。 引用

 

 

「看板」という呼び名

平安時代は絵の暖簾が使用され始め、鎌倉時代の終わり頃には、文字で記された簡板(かんばん)という木の札が使われるようになり、室町時代からは簡板という言葉が定まり、桃山時代には屋号や商品名が暖簾にも記して掲げられ 看せる板(みせるいた)という意味を持つ看板は、標牒から簡板、江戸時代ごろには看板という呼び方になったそうです。

 

 

 

 看板種類の歴史 

 

 

 

平安時代 には今の看板イメージではなく、サンプル品を店頭に並べるスタイルだったそうです。

何屋さんかを伝えて店内へ目を向けてもらうだけに集中したものだったそうです。

 

 

そして、文字を読めない人に配慮して絵だけを書いたり、商品の形を看板の形にしたりする事が多かったようです。看板は商品をお客さまに認識させる手立てであるので、ものによっては実物が小さくて見えない場合がある。では大きく模型を作ってそれを看板にしてしまう業種が出てきました。

 

 

 

笠屋、鏡屋、数珠屋、籠屋などは実物現品を看板とする実物看板。
茶屋、酢屋、味噌屋、醤油屋、油屋などは商品を入れる容器をかたどったもので容器看板でした。

 

 

 

平安時代は暖簾が使用され始め、鎌倉時代の終わり頃には、簡板という木の札が使われるようになり、明治時代になると看板は豪華で想像力豊かなものになっていきます。

 

 

*語呂合わせや洒落を取り入れたものには
饅頭屋は荒馬の馬形をつくり「あらうまし」、
櫛屋(くしや)は「十三屋」と書いて、九(く)足す四(し)で十三と読み
質屋の看板に将棋の駒を下げるのは、入れば金になる、すなわち将棋のナリ金を表していたそうです。

 

 

江戸時代までの看板には、漆・上品な文字・金字・浮世絵の絵や像を一般に用いていましたが、明治時代になると、異国の新しい言葉と表象が、日本人の生活に浸透し、看板にも影響を及ぼし始めたそうです。

 

 

 

明治時代はケヤキや杉板に模様が深く掘ってあり、明るい色の絵具で看板を作成したり、練った絵具より鉱物や植物から作った顔料を混ぜ合わせて色付けに用いました。

 

 

 

木に直接金粉を蒔いている、いっそう美しいものも出ました.商工業の発達とともに職種による看板の定型化が進み、金箔、蒔絵などを施して豪華さを競い、広告として大金をかけるようになってきました。

 

 

 

 

明治以降はブリキやトタンなどの薄鉄板にペンキで描いた看板が出てきます。

製鉄技術の発展とともにブリキやトタンが大量生産され、看板としてもそのような技法での生産が一気に波及。一般的な看板が街中を染めていくこととなりました。

 

 

 

明治17年に商標の登録を認めるようになったために、それ以後の看板には「商標登録」という文字が入るようになり、また古い看板は新しい法規に合うように変えされられました。一時期は看板は木地に墨字、金具は銅製に限ると幕府が禁令を出すほどだったそうです。

 

 

 

*印籠のお話も少々・・印籠は贅沢品で、裕福な武士や振興の商人階級は漆職人に注文して精巧な品を作らせました。印籠の看板も、印籠そのものと同じくらい念入りに作られました。紙と胡粉と漆を重ねて塗ってあります。

 

 

 

*看板の絵や意匠は、その時代に用いられた形象と人々の感性を反映しています。
相撲の力士象は力を表し、版画の一つの主題になっている美人は楽しみと健康を表現し、松は長寿を象徴します。そして、菊花紋の使用は規制されました。

 

 

 

看板は伝統芸術であるわけではなく、古い看板が風雨にさらされたり建物が取り壊されたりすると、その代わりに後には、ぴかぴかの新しい金属製の看板やネオンサインが取り付けられました。

 

 

 

調べてみるともっともっと知らないことや、面白いことがありそうですし、その当時の看板なるものも、見たくなりました。
今回は看板の歴史について、定義から明治時代の看板の種類まで調べてみました。

 

 

 

次回は、大正時代から近年の看板の歴史について調べてみようと思います。
どんな歴史があるのか・・少々楽しみです。では・・次回の機会まで・・