【内照式看板 蛍光灯からLEDに変えた時に起こる問題点】
電飾看板の中で手軽に利用されている、スタンド看板や突き出し看板の「内照式看板」があります。最近では、旧蛍光灯からLED化されるユーザー様が増えてきました。そこで起きる問題点、広告面の白ボケ、光源が透けて見えてしまう。なぜ?
目 次
1.内照式看板の光源の強度で起こる問題点
*日中 *夜間
新設看板でも、既存看板の蛍光灯交換でも起こる問題点が時折あります。
まずは、内照式看板のアクリル面を外し、デザインが印刷された電照用インクジェットシートを貼り込みます。
アクリル板を元に戻し、広告面が貼り込まれたスタンド看板や突き出し看板が完成すると、点灯確認を行います。
屋内や日中に納品させて頂くと、綺麗な看板なので安心されます。
ところが、夜間真っ暗な中で点灯させてみると、光源が明るすぎることにより印刷面が白くボケてしまったり、LEDモジュールの場合等は、ドットが透けてしまったりすることがあります。
この問題点は看板屋でも困ります。
2.なぜ綺麗に発光しないの?
*左右のブラック部分は、同じインクジェット出力シートなのですが・・
看板も、一昔前までの看板に比べると広告面は同じでも、軽量で薄型で・・・と、コンパクトになってきています。
今でも、時折見かける
・奥行きが400mm~500mmの片面発光タイプの看板
照明部だけLEDに交換することが可能な場合はあります。
フレームに劣化が少なく面板の貼り物と、照明器具のみ交換するだけでも随分綺麗になります。
その場合は、面板から300mm程度、離れた位置に、LED照明を設置するとベストだと思います。
逆に、既存の旧蛍光灯を取り外し、一番奥の面にLEDモジュールを貼り付けることも可能ですが、面板から遠く離れ過ぎ、照度が足りず暗く、広告面が通電していない時と同じ程度の明るさにしかならないです。
・奥行き150mm〜200mmの片面発光タイプの看板
少し新しくなると広告部分の奥行きが150mm〜200mm程度のものが、主流になっています。
このサイズの看板になると、LED蛍光灯では取付け器具を含めると、広告面との距離が近過ぎて白くボケてしまいます。
LEDモジュールを、一番奥の面に取り付けることがベストなのですが、この時にモジュールの数が少ない場合は、またモジュールがドット柄のように、見えてしまいます。
これも、広告面をみると明るさが均等ではなく、綺麗には見えません。
こんな時には、LEDモジュールの数量を増やすと、全体に明るく均等に光量が分散され、広告面は綺麗に発光されて見えます。
・最新スタンド看板の奥行きは、さらに薄く60mm?
最新のLED看板はさらに広告面の奥行きは薄くなり、60mmサイズのスタンド看板も登場しています。
営業時間外は、店内に片付けておきたい場合には、軽量で扱いやすくなり人気でもあります。
この奥行きサイズの看板には、LED蛍光灯は器具も含めるとそもそも収まらないです。
こんな看板の中を見てみると、LEDモジュールが両サイドのフレームに取付けられていることが多いですね。 |
3.内照式看板の照明をLED化する際の注意点
*照明の明るさの加減で、この現象が蛍光灯交換の際に起こる問題点です。左側の黒い部分が白くボケているように見えますね。
広告面を全体に明るく、白くボヤけないようにするには、LED蛍光灯の設置位置やLEDモジュールの個数、取り付け幅等を検討し取付けることが重要になります。
新品の看板を購入したのに・・・という場合でも起こる問題点です。
弊社でも調査してみたところ、旧蛍光灯の看板の在庫が大量にある場合には、照明器具をLEDに交換して販売されていることも多々ありそうでした。
製造時には、旧蛍光灯の照度で綺麗に発光される広告面も、LED照明に変更されただけの看板の場合には、光量が合わず白ボケやドットが見えてしまう状態になるそうです。
特に、ネットショッピング等で、看板のみを購入されてDIY等で印刷物のみを貼り付けようと検討中の方々は、この問題点に注意してください。
プロの看板屋で、印刷物の出力濃度の調整を十分に行った末にでも、時折起こる問題点でもあります。
看板屋でも、製造元に「光量のあった照明をつけて下さい」と、お願いしたい程です。
規格サイズの新品商品に、このような現象が起こった場合には、看板屋では照明器具を交換させて頂くこともございます。
照明器具のみ交換をご検討中の方々目安として、 広告面の奥行きが250mm以下の看板には「LEDモジュール」がお勧めです。
広告面の奥行きが250mm以上の看板には「LED蛍光灯」がお勧めです。
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4.まとめ
内照式看板の導入・または照明器具を取り換える際に起こる問題点についてお知らせです。
日中は綺麗に見える広告面が、夜間照明をつけると白くボヤけてしまう現象。
これは、照明の光量と広告面までの距離が合っていない場合に起こる現象です。
新品の製品を使用した場合も、旧蛍光灯をLEDに交換する際にも起こることがあります。
ネットショッピングで規格看板や照明器具を購入し、DIYで製作・交換しようとご検討中の方々。
プロの看板屋でもなんとかならないの?と思う程に困る問題点でもあります。
しかし、プロの看板屋は、その辺りのアフターフォローもできます。
旧蛍光灯製造業者の看板が照明器具のみ交換されて販売されている場合もございますので、今回の問題点が起こることも視野にいれ、プロの看板屋にご相談することをお勧めします。
ありがとうございました。
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