【「インボイス制度」登録しない業者さんとの付き合い方】
「インボイス制度」が開始されました。弊社は法人ですので申請し「適格請求事業者」になります。大阪の看板屋では、大規模な看板業社よりも、中小規模で運営している看板屋が多く見られます。時には一人親方の職人さん方に応援も依頼します。そこで感じる難しさ。
1.インボイス制度に登録しない一人親方さん
一人親方で、看板業を営んでいる熟練職人方に、作業を協力して頂く事も看板業界では多々あります。
そんな中、今回の「インボイス制度」に、直ぐに登録された方、まだ迷っている方・・等。考え方は様々のようです。
迷われる方々は、日々忙しく施工現場を周り「インボイス制度」を詳しく調べる暇もなく頑張られている方々も多いようです。
完璧に理解できていないので、世の中の動きを観察してみたいな〜といった感じですね。
そんな、熟練職人方の気持ちを察すると、理解ができないわけでもない。
これまで互いに、協力しあい看板施工を行って頂いたという気持ちもあり、何が正解なのか・・どう提案するのが良いのか・・考えものです。
2.経過措置期間3年は助かるのでは?
よく調べてみると・・・
*納税額に関する緩和措置(経過措置) 課税売上高1000万円以下の事業者が免税事業者から課税事業者になった場合には、2023年10月からの3年間に限り、消費税額が納税額の20%に軽減(80%が控除)されます。 |
ということです。
これは助かりますね。
但し、課税売上高が1000万円以下の事業者限定のようで、法人の企業様には当てはまらないことが多いですが、一人親方の方なら利用でできる期間になるかもしれませんね。
けれども一人親方の方々にも、1000万円以上売り上げる方もいるようです。そんな協力業者の方々には、早急にインボイス制度の登録をお勧めしますね。
3.一人で頑張る職人方の不安解消?
話を聞いていると、職人方は今後の収入が減ることに対しての様々な不安もあるようです。
*インボイス制度に登録していなければ、
・そもそもお仕事を依頼してくれる企業様が減り、収入自体が減ってしまう。
・精一杯売上高を上げたところで、10%の消費税を支払うのであれば、実質手元に残る金額が減るのでは?
どうしよう?と悩まれる方が多いと聞きます。
また、さっさと登録申請を済ます 一人親方もいるそうです。
その不安も分かる気もしますが、決まってしまった制度なので、一人一人が対応しなければなりません。
企業側は、措置期間も三年間もある企業は数ないのでは?と考えます。
売上高が1000万円以下の企業様は少なく、猶予される期間も少ないようでした。
けれども代表は、職人方の気持ちも察し、頻繁に協力いてる職人方には、「当面の間は、現状のままで・・」と伝えました。
免税事業者であるということを理解した上で、現状のままでということは、消費税は弊社が負担します・・ということになりますね。
そして、なぜなの?と思うところもありましたが、これまで協力頂いていたことに対しては感謝の気持ちもありますし、売上に対しての所得税額等、全てを含めて考えたようですね。
今直ぐに、協力業者方にどうこう言うよりは、措置期間のある数ヶ月の間に決断して頂きましょう。ということにしたようです。
それまでの間は、弊社で消費税は納めましょう。ということですね。
代表の気持ちが職人方に、伝わればいいのにな・・と思うところでもあります。
一人で頑張る職人方は、インボイス制度に登録しなければ、お仕事自体の依頼数が減る事も考慮し、できる限り早めに対応されると、今後も弊社だけではなく、他業社様とも持ちつ持たれつの関係性が保たれるのでは?と感じました。
4.まとめ
ついに開始された「インボイス制度」。
売上高の10%の消費税を納めなければならない。
その部分だけを聞くと、また税金が増えた(上がった)と思い、単純計算するとかなり大きく負担が増える・・と思ってしまいます。
なので、法人企業側もそうですが、熟練の職人方、個人事業主(一人親方)さんは、実際の収入金額が大幅に減ることを懸念しているのでしょう。
世間では、色々な情報が流れていますので、少し様子をみたいと考えられる、個人事業主さんの大変さも理解した上で、当面は現状維持で・・と判断をした代表でした。
そうですね。売上高の何%が出ていくとしたら、国に税金として出ていくのか、職人方に報酬として出ていくのか、何がベストなのでしょう・・。
「インボイス制度」の考え方は、難しいですね。
今後は、どうなるのでしょう。
ありがとうございました。
大阪で看板製作・施工は 看板屋 ㈱ラグレス まで・・他府県も対応可能です。
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