【商店街看板撤去には垂直昇降車使用】
アーケードのある商店街の店舗原状回復工事をされる。その工事の中には看板撤去・白戻し工事もありました。
アーケードがあるという事は通常の高所作業車やユニック車は使用できません。今回の店舗は1階の看板ですので高所ではありませんが、サイズが大きくなるとはしごや脚立のみでは、出来ない工事もあります。今回も使用したのは、クローラー式高所作業車です。
1.クローラー式高所作業車使用(垂直昇降車)
*垂直昇降ができますので作業効率がいいものです
クローラー式というのは、タイや部分がキャタピラになっている車両のようです。
そして、垂直に昇降出来ます。クレーンのような高所作業車とは違い、バケット部も大きく複数人で作業が出来る便利な作業車ですね。
今回は商店街の中という事で、こちらの垂直昇降車を2台使用し工事を行いました。
今回の白戻し看板サイズは、H2650✕W5000✕D1500と奥行きもあるサイズでした。
そして、商店街の店舗がほぼ閉店してからの夜間工事になりました。
はしごや脚立では作業効率も悪くなるため、この便利な クローラー式高所作業車を使用し迅速に工事を進めることにしました。
2.原状回復工事と看板撤去
*前面のみ電照用FFシートの張り替えです
こちらの店舗は、前面に電飾看板を使用してされていました。
看板・広告の文字絵柄部分を単純に真っ白にする・・。という事を考え、前面には電照用FFシートのホワイトを貼り付けます。
奥行き部分には、アルミ複合板を貼り付けることにしました。
まずは、既存看板をすべて撤去しました。
今回の工事は、前面のみ真っ白のFFシートを張り付けます。
このFFシート貼り付け工事は、新設工事と同じ工程になります。シートに広告・情報の印刷がされているかどうかの違いだけになりますね。
作業内容としては、内照式看板の面板貼り付け工事と同じです。
電照看板に貼り付ける場合は、フレームに引っ張りながら貼り付けるのが基本です。
FFシートを貼り終えると、両サイドにアルミ複合板を貼り付けます。
そして、FFシートとアルミ複合板の継ぎ目は、隙間のないようにテープで止めました。
*側面はアルミ複合板を使用しました
今回の工事は、原状回復工事の中の看板撤去ですので、取り合えず看板には前使用者の情報が無くなればいいという事ですので、真っ白に戻しておけば大丈夫ですね。
仕様も次の使用者様が看板を製作・施工する場合に、看板の仕様を変更される可能性もありますので退去される側は出来るだけ費用を控える方法を考えました。
こちらの店舗様は随分看板を前に突出しホールの様に敷地を使用し、商品を展示されていたようですね。
次の使用者様が、他業種の方で展示物が少ない業種であれば、奥行き1500の部分を取り払い、電飾看板のみを入口上部壁面に取り付けると、この大判サイズの電飾看板はデザイン次第で立派な看板に変身しそうですね。
少し楽しみです。
今回の仕様でしたら、この方法が費用的にも作業的にも最善の方法でしたね。
3.看板撤去は他にはどんな方法があるの?
*側面も前面も真っ白になりました。スッキリしました。
最近は看板撤去の依頼も増えています。撤去方法で一番費用をお安くするには、ホワイトシートの上貼りとアルミ複合板の上貼りになります。
この2つの方法が素材の費用が低価格な方法です。
他には施工費がいくら掛かるかにより、撤去費用は変わります。
高所に付いている看板でしたら、高所作業車の費用が掛かります。高所作業車を使用する場合の工事は、大抵が夜間工事でないと出来ない通行量の多いビルなどが多いですね。
その場合は施工費が追加になります。
重量のある看板撤去の場合は、ユニック車を使用しなければ、取り外せない看板もあります。ユニック車で吊り降ろすという事も考えられます。
新設の場合も重量のある看板設置は、ユニック車と高所作業車がどちらも必要な現場も多いですね。
高所に付ける電照式看板の場合は、殆どが両車が共に必要になることが多いですね。
そうなると、また必要なのが道路使用許可です。
通行量の多い、幹線道路での工事の場合は、日中工事は殆ど出来ません。夜間工事でも道路使用許可の申請が必要になり、そうなると警備員の配置も必要になります。
撤去したい看板が、どのような仕様のもので、どこまでの撤去をするのかを検討し一番低価格で行なえる方法を看板屋に相談することが、費用を抑える近道ですね。
退去する店舗には費用を掛けない。「新設する側に費用を掛けたい」は誰もが考えることです。
今回の依頼者様も多店舗運営され、移転のようです。新店の看板製作費にしっかり費用を充てられることでしょう。
ありがとうございました。
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