看板屋から見た壁面看板取付　主な3種について考える

　街中で、一番多く目にする看板は壁面看板ではないでしょうか？小さなものから大きなものまで・・取付方法・種類・照明等々。みなさん一生懸命検討して、製作・取付をされたと思います。車で走行中や・歩いている時に目にし、思うことを少々振り返り考えてみました。

1.壁面看板製作・取付商品

　壁面看板（アルミ複合板にインクジェット印刷シート貼り付けたものとして考える）

1.壁面に、ビスやアンカーのみで貼り付けた看板（直貼り）

2.角アングル（主に木材で看板とほぼ同サイズに造作）を看板裏に付けてから、壁面に取り付けた平看板

3.角アングルを付け、表面にはアルミや木材でフレームの装飾をし、壁面に取り付けた平看板

　が、壁面看板の製作・取付のご注文に多いものです。

2.看板取付方法によるメリット・デメリット

　壁面看板（サイズ・取付場所は同じと考え）

1-1　メリット・・・まずは使う材料が少ないぶん安価でできます。

　　デメリット・・・アルミ複合板は薄い板ですので、取り付ける壁面の下地の凹凸がそのまま出てしまう場合がある。大きな看板の場合はジョイント部分からの劣化が早い。

1-2　メリット・・・角アングルでアルミ複合板を固定するので、強風等があっても直接負荷が掛かりにくい。補強の役割を果たす。配線処理の隠し場所になる。

　　デメリット・・・少しアングル造作の材料・施工費がかかります。取り付ける壁面によっては重量が多少増えますので壁面に負荷が掛かる場合がある。

1-3　メリット・・・シルバーや木目等材料によってデザイン的に高級感が出る場合があることや、存在感が増す。

　　デメリット・・・材料・施工費がかかります。これといってデメリットは無い様に思いますが、あとは平看板に費用を掛けてフレームを付ける価値観の問題でしょうね。

3.看板屋が製作・取付時に思う事

　3-1　壁面に看板の直付け（ベタ貼り）をするのは、費用も安価で工事にもそれ程時間は取らないので、早く取付が完了できます。大雨・強風などの時には、直接看板に負荷がかかりますので、アルミ複合板のように、薄く柔軟性があるものは、貼り付けているインクジェットシートにも直に負荷がかかってしまいます。が、表示する内容や場所によっては、お知らせしたい広告の内容を大きく宣伝するには、十分だと思っています。

　3-2　一番良い点だと思うのは、角アングル（主に木材で造作）が補強の役目をしてくれます。風雨の際にも看板に直接負荷がかからないので、もちろんインクジェット印刷シートに対する影響も軽減されます。

大きなサイズで看板にジョイントがあるものでしたら、ジョイント部分は特に負荷が掛かり変形すると、めくれやひび割れの原因になります。角アングルを付けるだけで、相当しっかりした看板になるかと思いますので安心。そしてもうひとつは、スポットライトや照明などの＂配線を隠す場所＂となり、便利に使えます。直付けの看板の場合は配線は露出してしまいますので、モール（配線カバー）等を使用し、看板横を這わせて配線処理をします。角アングルを使用すると壁面から角材幅分前に出ますので、その中に配線を収めるとスッキリしますね。

　3-3　看板フレームにアルミや木目調の枠を使用しますと、美観的に変わります。アルミ複合板の切り口を隠せますので、大きな額縁の中に看板が収まっているように見えます。看板屋として思うことは、看板に標示する内容によって、費用を大きく掛けてまで屋外広告に装飾がいるのかな・・・？と思うこともあるようです。（弊社代表曰く・・・）企業・店舗の玄関入口に＂ドカーン＂と名称のみ上げるのであれば、表札の役割になるので、装飾の必要性も感じるそうです。

4.まとめ

　壁面看板に一番多く使われ、標準的な壁面看板ですが、ちょっとした細工で印象も変わり、強度や耐久性も変わってきます。

1.壁面看板の直付け・・・安価でも表示内容によっては直付けで、十分に広告・宣伝の役割を果たす。

2.角アングルを使用する・・・平看板の補強・耐久性を長くする役割があり、配線処理の隠し場所になる。

3.表面フレームを付ける・・・装飾の役割が一番で、看板の存在感を出す役目になる。

壁面看板を製作・取付しようとする時に感じることは、看板を取付ける一番の目的は何なのか・・・？

見て頂く方に何を一番に伝えたいのか・・・？によって、看板の表示内容を考え、標示内容によって装飾の必要性も考える。

安価でも、しっかり広告・宣伝の役割を果たし、少しの費用加算やデザインによっては、存在感のある看板製作・取付ができる。

看板屋から見た『街中でよく見かける3つの製作・取付方法について』看板製作・取付検討中のお客様に、お伝え出来れば・・・と思い書いてみました。

常に、より良い看板製作ができ、より以上にお客様にお喜び頂けるにはどうすれば良いのかな・・？と街並みの看板を見ながら思うことを話し合い、日々成長中のLUXRES（ラグレス）です。

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