パネル看板の耐久性は設置条件で変わる!

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パネル看板は店舗や企業の認知向上、誘導サインなどに多く活用され安価で耐久性のある看板ですが、設置場所によって耐久性が大きく左右されます。環境負荷や施工時の費用を考えると悩むことがあるようです。先日、ユーザー様との会話の中で、視認性か・・耐久性か・・どちらを優先するべきか?検討されている場面がありましたので、それぞれの特徴とメリット・デメリットをお知らせします。

 

1.パネル看板の耐久性と設置条件の違いとは?

 

 

 

 

 

パネル看板とは》
アルミ複合板にデザインシートを貼り付けた看板を「パネル看板」と呼びます。(プレート看板と呼ぶこともあり、どちらも同じで薄いパネル板にデザインシートを貼付けた看板)

 

 

 

多様に利用できるアルミ複合板を使用することで、デザイン性があり、設置できる場所も多く、大きなサイズになればなるほど、安価で製作できる看板です。

 

 

 

そこで、集客に関連する、認知性・耐久性のどちらを優先するのかにより、設置場所も考える必要があります。耐久性の違いを比較してみた。

 

 

 

 

 

2. 高所に設置するパネル看板

 

 

 

 

 

高所に設置される看板は、建物の外壁上部、ポールサインの上部など人が容易に触れられない位置に取り付けられる。

 

 

 

 

このタイプは、風雨・紫外線・温度変化といった自然環境の影響を最も強く受けるため、耐候性が看板寿命の鍵を握ることになります。

 

 

 

 

メリット》

 

・視認性が高い

 道路沿いなどでは遠くからでも見やすく、店舗への誘導効果が非常に高い。

 

 

 

・いたずらや破損リスクが低い

 手が届かない場所のため、落書きや衝撃による破損が起きにくい。

 

 

 

・長期的なブランド訴求が可能

 視認性と安全性の高さから、長いスパンで活用できる。

 

 

 

 

デメリット》

 

・紫外線・風雨による劣化が早い

 

 高所は太陽光を遮るものがなく、パネルの退色や素材の劣化が早期に進む。また強風による揺れや歪みもダメージの原因となる。

 

 

・メンテナンス・交換が大掛かり

 

 高所作業車が必要になる場合が多く、点検や交換にコストがかかる。

 

 

 

・落下事故リスクに注意が必要

 

 経年劣化した場合のボルト緩みなどが重大事故につながるため、定期点検は必須。

 

 

 

 

3. 直射日光を避けた場所に設置するパネル看板

 

 

 

 

 

建物の軒下や通路の壁面、屋内に近い半屋外など、日陰になる場所に設置される看板は、環境負荷が比較的少なく耐久性が高くなる傾向がある。

 

 

 

 

メリット》

 

・紫外線による退色が少ない

 

日光が直接当たらないため、印刷面の色落ちが遅く、美観を長く保ちやすい。

 

 

 

・雨風を受けにくく物理的ダメージが少ない

 

軒下などは雨がほとんど当たらず、汚れも蓄積しにくい。

 

 

 

・メンテナンスがしやすい

 

手の届く位置にあるため、拭き掃除やパネル交換が容易で、コストも抑えられる。

 

 

 

 

デメリット》

 

・人の接触による傷や破損が起きやすい

 

狭い通路などでは人や物が当たってしまい、表面が擦れたり凹んだりする可能性がある。

 

 

 

 

・例えば以下のような状況が起こりやすい。

 

例①:通路が狭い店舗前の壁面に設置したパネル
 

人が肩や荷物をぶつけ、表面に擦り傷ができる。特に買い物袋やリュックが引っ掛かりやすく、角の欠けが発生しやすい。

 

 

例②:商業施設のエレベーターホール横の案内パネル
 

カートや台車が通過する際、側面をこすってパネルがへこんだり、フィルムが削れたりする。

 

 

例③:飲食店の軒下に設置したメニューボード
 

待ち合わせ客が寄りかかる、子どもが触ることで、指紋汚れ・表面のめくれ・軽度の変形が起きる。

 

例④:マンションエントランスの掲示パネル
 

清掃用具や宅配ボックスの搬入時に当たり、角が割れて見た目が悪くなる。

 

 

 

このように、直接的な衝撃・摩擦によるダメージは高所看板にはない特有のリスクであり、場所によっては保護カバーの設置等を行う必要があります。 

 

 

 

 

・日が当たらないので見え方が一定ではない

 

日が当たらないため昼間でも暗く見え、夜間は照明がなければ視認性が落ちる。

 

 

 

・湿気がこもる場所では別の劣化リスク

 

ビルの陰や地下通路では湿気やカビが発生し、パネル裏面の腐食が起こることもある。

 

 

 

4.設置環境に応じた素材選びも耐久性を左右する

 

 

 

 

 

高所での設置なら、耐候性の高いアルミ複合板に UV ラミネート加工が推奨される。

 

 

 

 

特にフルカラー印刷の場合、紫外線カット加工のフィルムを使用することで退色を大幅に抑えられる。

 

 

 

 

 

一方、日陰で人通りが多い場所には、アルミ複合板は衝撃には弱く、凹みやすい素材ですので、強いパネルが適している。

 

 

 

 

インクジェットデザインシートも擦れには弱く、傷がつきやすい面もありますので、人の手が届く高さに設置しない。

 

 

 

 

耐久性を考えると、設置場所選びも重要ですね。

 

 

 

 

 

5. まとめ

 

パネル看板の耐久性は、素材そのものの強度よりも、設置場所がどのような環境にさらされるかによって大きく変わる。

 

 

 

高所設置は視認性に優れる反面、紫外線や風雨で劣化しやすく、メンテナンス負荷も高い。

 

 

 

日陰で人通りのある位置は環境劣化が少ないが、人の接触による破損や照明の影響を受けやすい。

 

 

最適な看板運用には、環境に合わせた素材選定と設置位置が重要であり、美観を長く保ち、より高い広告効果を維持することができることになります。

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

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