大阪の看板業界で何か起きている?看板施工が減少している!

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例年なら梅雨に入り、天候が悪くなり施工日が延びてしまう等、予定がずれることが多い時期なのですが・・今年は少々いつもと違う感じ。弊社に協力頂いている職人方や材料仕入れ先の営業マンが口をそろえるように「ラグレスさんはどうですか?周辺の業社さんは暇そうなんです・・」と。要因を仮説してみる。

1.例年に比べ看板施工依頼が減っている?

 

 

   

 

 

6月始め頃だったか・・材料を注文している商社の営業マンに帰り際・・

 

 

 

 

「ラグレスさんはどうですか?忙しいですか?」と「周辺業者さんは、暇らしいです」と小声で質問された。

 

 

 

その頃は、いつもと変わりは無いですけど・・と返答しました。

 

 

 

いつも協力頂いている職人方は、周辺の看板業社さんから依頼があれば、作業に出向くそうです。

 

 

 

久々に弊社を訪れて頂いた職人さんから「仕事無いらしいで〜」という情報を聞いたのが、6月半ば頃の事。

 

 

 

すると、他の職人方からも、「**も**も、暇らしいで〜」と、周辺業者さんが仕事が減っている話しているのを耳にしました。

 

 

 

そう言えば・・

 

 

 

HPからのお問合せ件数が減っていることに気付きました。

 

 

 

ある日、代表から

「最近HPの集客の方はどうですか?件数的には・・」と質問され、数えてみると先月の半数以下になっていました。

 

 

 

2.看板施工の問い合わせが減っているのはなぜ?

 

 

 

 

 

継続して施工のご依頼をいただいている、業社様の見積り案件はそれ程大きく変わりはなくいただいているようですが、

 

 

・新規のユーザー様からの問い合わせが減っているということ。

 

 

・周辺の業者さんも仕事が減っていること。

 

 

 

なぜでしょう?とスタッフと話してみました。

 

 

 

大阪万博が関係あるのかな・・?と思ってしましますね。

 

 

 

 

仮説を考えてみる》

 

 

■仮説1. 大阪・関西万博特需のピークアウト

 

 

・開幕直前の2〜4月に集中していたサイン工事が完了し、6月は反動減の静かな月となった。

 

 

・掲出物は会期中の差し替えが禁じられているものもあり、追加需要は「メンテナンス」と「増設に伴う極小規模対応」に限定されていた。

 

 

・大規模案件がほぼゼロになれば、街場の仕事量は一気に冷え込む。

 

 

 

■仮説2. 補助金・設備投資の隙間期間

 

 

・小規模事業者持続化補助金、事業再構築補助金、成長促進投資税制等、2025年度は制度が刷新されることがあり、交付決定までのスケジュールが遅れがち。

 

 

・「7月の採択発表を待ち、秋に発注」という声も多く、発注タイミングが谷間に入った。ただ時期を待っているとも言える。

 

 

 

 

■仮説3. コスト高による店舗投資の先送り

 

 

・材料費と人件費の上昇が中小小売・飲食を直撃。特に郊外の個店は、インバウンドの恩恵が都市心部ほど波及していないため、看板更新を「今はやめておこう」と判断しがち。

 

・内装や厨房機器の入替えと優先順位を競合し、看板は後回しになるケースが増えている。

 

 

 

■仮説4.デジタルシフトと広告行動の変化

 

 

 

・若手オーナー層を中心に、「看板よりSNS広告やGoogleマップの星評価」という考え方が浸透。

 

 

 

・LEDビジョンなどITベンダー領域のデジタルサイネージがシェアを伸ばし、従来型看板の需要を侵食している。

 

 

 

3.検証できるまでの展望は?

 

 

 

 

 

 

■中長期の展望を考える。秋以降の“第2波”に備える

 

 

 

・万博閉幕後は撤去工事と「レガシー活用案件」が大量に生じる可能性あり。撤去工事の際は、スムーズに発注できる見積り・図面を先行準備しておくことも、反転攻勢への鍵となりそう。

 

 

・補助金の交付決定が下りる夏から秋にかけては、後追い型の販促需要が戻ってくる見込みもありそうです。廃材リサイクルやリユース提案をセット化すれば、市場のサステナビリティ案件も取り込める。

 

 

 

 

■季節要因も無視できない

 

 

・6月は梅雨入りと重なり、屋外工事が雨天順延になりやすい。

 

 

・顧客は「どうせ遅れるなら梅雨明けに」と判断し、見積り自体を7月以降に回す傾向が統計上みられる。

 

 

 

今年の大阪は「梅雨があったの?」と思う程、まとまった雨が降らなかったように思いますね。

 

 

 

 

毎年多少の谷は存在するものの、今年は仮説1〜4の構造要因と合併し、看板施工の落ち込み幅が広がったのかもしれません。

 

 

 

 

4.まとめ

 

需要の谷は例年多少はあります。時期がズレているようにも感じましたが、考えてみると「大阪万博」は多少なりとも影響はあったのでしょう。

 

 

例年と少しズレはありましたが、自社の強みを棚卸しし、物価高騰論争に巻き込まれない差別化戦略を磨くタイミングでもありますね。

 

 

「街の顔」を守り、作り変えていく看板業は、大阪の景観と商業を裏で支える不可欠なインフラでもある。

 

 

万博後の再燃を待つだけではなく、攻めの準備を整える期間でもあります。

 

 

来るべき秋の追い風を、大きな帆で受けてほしい。

 

 

 

静かな月を「準備の月」と位置づけ、社内の工程管理や作業効率力の底上げを図り、価格論争に巻き込まれない体制を確立することで、次の波もつかめるのでしょう。

 

 

 

 

今日は、あくまでも私的考察の記事になりました。

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

大阪で看板製作・施工は看板屋 ㈱ラグレスまで・・他府県でも対応可能です。

 

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