今回は、ビル3階壁面、高所作業車必須の共用看板の部分撤去依頼がありました。3店舗の広告が貼られた内照式看板でした。基本的には白戻しで処理します。通常通り白戻しの準備をして現地に出向きました。実際は剥がし作業になったようです。
1.高所サインの撤去は白戻しの理由
看板屋では、撤去の依頼も頂きます。基本的には、ホワイトのシートを上貼りする作業が多いです。
理由として》
・撤去を依頼する方は、まず費用を削減したい。
・手間の掛かる作業になると費用が上がってしまうので、透過性の無い白シートを貼ることで、既存の広告は隠れる。
・次に使用される方が広告を設置される際に、新規シートを貼る場合は下地面を清掃します。白シートを剥がす際に既存シート等も剥がす想定。
(二重に工賃が掛からない「弊社例」)
この方法が、一番安価で撤去が出来ますね。
2.高所での撤去の場合
今回のような高所に設置された看板の場合は、高所作業車を使用しての作業になります。
白戻し用のシートが、いくら必要なのかをピッタリサイズに計測するには、また高所作業車が必要になりますね。
けれど、高所作業車を使用すると、現場調査時と施工時の2度出動させるとなると、道路使用許可取得や施工日の日程等、全て2度手間になります。
この工程を省くため、経験値のあるスタッフは概算サイズは目視で、ある程度は想定できるため現地調査の高所作業車使用は省きます。
概算サイズのシートを準備し、出向くことが多いです。
少しでも安価で出来る撤去方法を模索します。
今回のビルユーザー様は、ビル周辺に高所作業車を駐車させる場所が無いのでは?と心配され、事前に周辺情報をお知らせ下さいました。
そこで、弊社も周辺情報を調べ、通常の高所作業車のブームの長さでは届かない可能性もあると考え、長めのブームの高所作業車を準備しました。
ビルの直ぐ下に、高所作業車を駐車させる場所がなく、公道からブームを伸ばしての作業になりました。
3.広告面撤去開始
高所作業車の作業床に乗り込み、撤去看板の前に来ると3分割に取り付けられた、アクリル板にカッティング切り文字シートが貼られた広告面でした。
至近距離でよく見ると切り文字シートは、それ程の劣化がなくスムーズに剥離がそうでしたので、急遽白シート貼りから、切り文字の剥がし作業に変更しました。
一旦、共用看板の撤去部のアクリル板を外し、地上に降ろすことにしました。
そして、地上で剥がすこととなりました。
綺麗に剥離した後はアクリル板の清掃を行い、再度清掃したアクリル板を積み、高所作業車に乗り込みます。
アクリル板をもとの位置にはめ込み、しっかり固定すると撤去が完了しました。
経年劣化したシートは、剥がすのにも相当な時間を要しますが、今回は文字数も少なくアクリル板も綺麗な状態でしたので、次店舗の看板施工もスムーズに行えそうでした。
作業的には、白戻しがスピーディーで熟練職人にしてみれば、楽な作業になりますが、現地での看板の状態により、最善の方法を取ることを心がけています。
ありがとうございました。
4.ウィンドウサインの撤去事例
*before *after
他店舗様で、ウィンドウサインの撤去の依頼もありました。
こちらは、ガラス面に複数の切り文字シートが貼られていました。
インクジェット出力されたデザインシートも少々有ったようです。
ガラス面の場合は、スクレバーというカッターのような道具を使用できるので、比較的簡単に撤去できます。
けれど、こちらの店舗にもファサード部のアクリル板に貼られたシートの撤去もありました。
こちらは少々劣化が酷く、時間の掛かる作業だったようです。
内照式看板は、古いもの程アクリル板が広告面に使用されていることが多いです。
大きなサイズになるとFFシートという、テント生地のようなシートにデザインを直接印刷するものも増えてきました。
古いアクリル板のシート撤去の場合は、剥離と白シート上貼りと、どちらが既存看板の劣化を防ぐのかの判断も重要になりますね。
本体が再利用できるのであれば、面板は綺麗に残したまま、広告面を如何に隠すことができるか・・ということを考えながら撤去方法を選択することが必須になります。
高所に取り付けられた看板撤去は、特に看板設置と同じ程の費用が掛かってしまうことがありますので、慎重に見積り依頼をすることをお勧めします。
ありがとうございました。
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