先日、長年設置されていた大型の塔屋看板撤去工事を行いました。今回の看板は、建物の屋上に設置された大型塔屋看板で、スチール製の箱文字の内部にネオン管が埋め込まれている昔ながらの仕様です。現在ではLED看板が主流となっていますが、一昔前まではネオン管を使用した看板が街のランドマークとして数多く設置されていましたね。
1.長年街を見守ってきたネオン塔屋看板の撤去工事

今回も現地調査の段階では、ネオンの撤去が少々大変だなと思っていましたが、実際に足場が組まれて内部を確認すると、しっかりとした構造で施工されておりました。
当時の看板職人の技術力の高さを改めて感じる現場となりました。
撤去前の状況》
今回の看板は建物屋上の塔屋部分を使用した大型看板です。
正面だけでなく両側面にも文字が配置されており、遠方からでも3方から視認できるよう設計されていました。
写真を見ると分かるように、かなり年数が経過しているのかな・・と思いました。
特に特徴的だったのが、
・スチール製箱文字
・ネオン管埋込仕様
・トランス設備
という構成です。
現在主流のLEDチャンネル文字とは異なり、当時のネオン看板は重量もあり、撤去時には十分な安全対策が必要になります。
2.屋上のみの足場設置で看板撤去という条件

今回の工事では建物全体に足場を設置するのではなく、屋上部分のみ足場が組まれていました。
撤去のために組まれたようです。だとすると期限があります。足場は日数で費用が嵩張ることが通常ですね。
足場がある間であれば「高所作業の安全確保」「看板の分解作業」「重量物の搬出」「配線撤去」などを効率的に進めることができます。
足場が解体された後になると、高所作業車やクレーンなど別の設備が必要になる場合もあり、工事費用が大きく増加することがあります。
そのため今回は天候がどうであれ「足場があるうちに撤去する」というのが大きなポイントでした。
そこは看板屋としてしっかり工程を立てて、3日以内で完了するという段取りでした。
看板工事では塗装工事や外壁改修工事のタイミングに合わせて撤去を行うことで、コスト削減につながるケースも少なくありませんね。

解体して分かった昔のネオン看板の構造》
実際に解体を始めると、予想以上に頑丈な構造であることが分かりました。
スチール製箱文字の内部にはネオン管が固定されており、その裏側には多数の配線や絶縁部材が設置されていました。
近年のLED看板は軽量化が進んでいますが、昔のネオン看板は耐久性を重視して製作されているためそれなりの重量や工程があったようです。
単純に文字ごと一気に取り外せば終わりという工事ではありませんね。
塔屋看板でしたが、看板の前に立つと熟練職人さんからすれば、昔の懐かしさを思い出せるような看板のようでした。
撤去する立場ではありますが「昔の職人さんは本当に丁寧な仕事をしているな」と感じる場面もあったようです。
若手スタッフに、「こういうのは、こうして外す・・」と丁寧に解説しながら?撤去して頂いたようです。
初日は、まずネオン管を優先した撤去から始まり、トランスまでの配線撤去、絶縁を行なったようです。
3.ネオン看板撤去で注意するポイント

ネオン看板の撤去では通常の看板以上に注意が必要です。
・高圧設備の確認
ネオン管は高電圧を使用するため、必ず電源系統の確認を行います。
古い建物では図面が残っていないこともあり、慎重な調査が必要ですね。
・錆びた固定金具
長年雨風にさらされているため、ボルトや金具が腐食しているケースがあります。
無理に取り外そうとすると危険を伴うため、状況に応じた対応が求められます。
・重量物の落下防止
スチール文字は想像以上に重量があります。
特に大型文字の場合、一文字ごとに安全に分解しながら搬出する場合もあります。
撤去後に建物の印象は大きく変わる》
大型の塔屋看板がなくなると、建物全体の印象は大きく変わります。
長年見慣れた看板がなくなることで少し寂しさを感じることもありますが、一方で建物がすっきりとした印象になる場合もあります。
今回は看板の撤去のみのご依頼でしたので、改修・白戻し等は行いませんでした。新たな使用者が決まると何かのサインが取り付けられるのでしょうか・・。
4.老朽化した看板をそのまま放置する危険

塔屋看板ともなると大きな看板が多く、取付け時にも相当な費用がかかるものですが、撤去時にもそれなりの費用が掛かってしまいます。
今回も足場設置だけでも、別途費用が掛かっていると思います。
けれども、老朽化した看板を放置していると、リスクが伴います。・落下事故・雨漏り・錆の進行・景観悪化、などのリスクは高まります。
使用していない看板は、早めの撤去をおすすめしています。
ありがとうございました。
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