壁面看板を取り付けたいが、壁面が平坦で無くお困りの方へ・・

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店舗や施設の壁面看板を新しく取り付けたい・・という相談は多くあります。ところが壁面にエアコンの配管カバーが走っていたり、電気のボックスが張り出していたり、タイルが大きくうねっていたりと、看板をそのまま取り付けられない「突起物・異形の壁」が存在することは珍しくありません。先週の施工はそんな現場の事例です。

 

1.壁面の突起物を残したまま看板取付ける方法

 

 

 

 

 

今回は、大きなサイズの広告看板を壁面取付けがご要望でした。

 

 

 

 

現地調査に伺うと、そこには何かの菅が中央に設置されていました。

 

 

 

 

複数の電線も止めつけられているようです。

 

 

 

 

この突起物は残したまま、希望サイズの大きな看板を取付ける方法はないものか・・。

 

 

 

 

看板職人にとって、最も重要なのは「安全に固定できるか」です。

 

 

 

 

 

無理に設置面を選ばず、最適な方法を探ります。

 

 

 

 

 

その際に有効なのが「アルミ枠で幅を出して施工する方法」です。

 

 

 

 

 

これは看板製作・施工の現場で長年使われている、プロならではの確実な手法でもありますね。

 

 

 

 

一般の方々には、思いもつかない方法かもしれません。私もそうでしたので・・。

 

 

 

 

2.なぜ異形壁面にはアルミ枠が有効なのか?

 

 

 

 

 

■凹凸を気にせず、平面を作れる

 

異物(配管、配線カバー、スイッチボックスなど)がある場合、看板を直接取り付けようとすると干渉してしまいます。

 

しかし、アルミ枠を壁から浮かせて設置することで、凹凸を無視した新しい「基準面」を作ることができるのです。

 

 

■看板の重量を安全に受けられる

 

アルミ枠は軽量ながら強度が高く、幅や高さに合わせて自由に組めるため、

 

・大きなパネル看板

・LED内照式看板

・立体看板

 

など、幅広い看板の「骨格」として安心して使うことができます。

 

 

■取り付けビスを安定した位置に確保できる

 

 

異物や凹凸がある壁面だと、「ビスを打ちたい位置」がちょうど障害物に重なることがあります。

 

アルミ枠を使えば、ビス打ち位置を自由に調整できるため、施工の自由度が大きく上がります。

 

 

 

3.現場でよくある異物・異形壁面の例

 

 

*突起部を計測し、最短の出幅でアルミ枠を造作する。

 

 

 

現場でよくある異物・異形壁面の例として、どこでも見かける風景です。

 

 

・エアコンのダクトカバーが縦横に走る

 

 

・電気メーター・分電盤ボックスが出ている

 

 

・排気口フードが張り出している

 

 

・既存看板の撤去跡が段差になっている

 

 

これらは「そのまま付けたら隙間ができる」または「看板の水平が取れない」といったトラブルを生む原因になります。

 

 

 

 

 ■アルミ枠を使った施工の流れ

 

① 現場調査(実寸・異物位置確認)

 

 

 

まず、異物の高さ・幅・出幅を詳細に採寸します。

 

 

特に「どれくらい壁から出ているか(出幅)」は重要で、それ以上の「浮かせ寸法」が必要になるためです。

 

 

 

② 必要な「浮かせ寸法」を決定

 

 

 

看板サイズにも寄りますが、異物の最大出幅+余裕5〜10mmが一般的。

 

 

 

:配管カバーの出幅30mm → アルミ枠を40mmで組む。

 

 

 

③ アルミ角材で骨組み製作

 

 

施工環境に応じて、

 

・Lアングル

 

・角パイプ

 

・チャンネルフレーム

 

 

 

等、使い分けます。

 

 

 

特に屋外では肉厚1.5〜2.0mmのアルミ角パイプが多く使用され、耐候性も十分です。

 

 

 

④ 壁面に枠を固定

 

 

・アンカー・ビスを使って壁面に固定します。

 

 

・凹凸があっても、枠同士の水平・垂直をしっかり出すため、仕上がりが綺麗です。

 

 

 

 

⑤ 看板本体を取り付け

 

・パネル看板ならビス止め。

 

アルミ枠がしっかりしているので、安心して固定できます。

 

 

 

⑥ コーキングで防水処理(必要に応じて)

 

屋外の場合は、枠まわり・ビス頭をコーキングして防水性能を高めることが必須です。

 

 

 

*アルミ枠施工のメリット

 

メリット 内容
安全性が高い  凹凸や異物を避けられるため、強固に取り付け可能
見た目が綺麗 看板が水平に揃い、浮かせ寸法も均一で仕上がりが綺麗
施工自由度が高い  ビス位置・看板サイズが柔軟に設計できる
点検・交換も容易 枠構造のため後々のメンテナンスが楽
*注意点 アルミ枠施工は「正確な採寸」が大切。

 

4.現地調査が最重要!

 

 

アルミ枠を使う施工では、現場調査の精度が仕上がりを左右します。

 

 

 

異物の出幅を1〜2mmでも誤ると、

 

「枠が足りず看板が干渉する」

 

「逆に浮きすぎて見栄えが悪い」

 

 

という問題が出るため、プロは慎重に採寸・確認を行います。

 

 

 

 

また、壁が弱い場合(ALCやサイディングなど)は、適切なアンカーや補強金具を選ばないと落下の危険に繋がります。

 

 

 

 

しっかり固定が大前提ですね。

 

 

 

 

5.まとめ

 

異形壁面で困ったら「アルミ枠」が最適。

 

 

 

異物が多い壁面や、凹凸が激しい外壁に看板を取り付ける際、最も安全性と美しさを両立できるのがアルミ枠で幅を出す施工方法です。

 

 

・異物を避けられる

 

・基準面を作れる

 

・強度・耐久性が高い

 

・施工設計が自由

 

 

 

というメリットがあり、プロの現場では定番の方法となっています。

 

 

 

 

看板検討中でお困りの方々へ、お知らせになればと思いました。

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

大阪で看板製作・施工は看板屋 ㈱ラグレスまで・・他府県でも対応可能です。

 

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