【電動工具用バッテリーから発火！互換性バッテリーの怖さ】

電動工具に使う充電式バッテリー　互換性バッテリーには注意書もあり、発火の恐れがあることも書いているものもあります。けれど今までに何も起こった事がなければ、ニュースで知る事故も、他人事のように考えていました。実際に経験してみて、怖さと驚きでいっぱいです。

１．電動工具用バッテリーが破裂！！

いきなり作業場から「ドーン！」と音が鳴ったのですが、何か物が落ちたのかな？と思っている間も無く再び「パーン！」と少し違う音がなりました。

エッ？・・誰もいないのに・・。見に行こうと席を立った時には、遅し・・。連続的な破裂音と炎が上がっていました。

ビックリしたと同時に、火を消さなくては！！と思うのですが、破裂音は連鎖的に繰り返され、火花のついた破片が飛び散っています。

近寄れないのと、怖さで直ぐに電話を掛けました。

今、出発した代表やスタッフが近くにいると思い電話をかけた後に、消防署に通報すると消防車が到達する前には、火は消す事が出来ていました。

ほんの２〜３分の間に、炎は１m以上に広がっていました。

幸い、大惨事にはならずに収まったのは良かったのですが、後の始末が大変。

煙が立ち上がった部屋中（２階の作業場）までも、灰が飛んでいます。どこに触れても、手は直ぐに真っ黒になる状態です。

２．互換性バッテリーだけが破裂していた

代表やスタッフの行動が早く大事には至らなかったのですが、今回の事故の原因は、電動工具に使うバッテリーの充電中に発火したようでした。

バッテリーは、純正品と互換性品と、どちらも使用していました。

今回の鎮火後の燃え跡を見て見ると、充電中のバッテリーが破裂したので、中身も飛び散っていました。

その横に、新品未開封の純正バッテリーを２個並べて置いていたのですが、そちらも燃えているようですが、溶けてはいますが破裂した形跡はなく、２個並んだままの形で固まっていました。

ということは、純正バッテリーは高温加熱されても、溶けることはあっても破裂することはなかったのです。

電動工具だけではなく、家庭で使う電化製品にもバッテリーで動かすものはたくさんありますね。

互換性品も多く出回っています。

スマホや携帯電話の充電器も純正品以外の物も使用します。それを考えると少し怖くなってきましたね。

３．互換性バッテリを使用するには注意が必要

今回は消防の方々が駆けつけてくださり、現場で原因等を説明して頂けました。

互換性バッテリーと純正バッテリーの違いを、丁寧に教えてくださりました。

今回、使用していた電動工具用バッテリーの中にはリチウムイオン電池？が１０本位入っているらしく、その電池が破裂しているので、数秒おきに次々に破裂した為に、破裂音が連続してなっていた様です。

消防隊員の方は、その電池の中の構造も簡単に説明下いました。

➕極と➖極との間にはセパレータという材料が設置され、リチウムイオンを透過し、かつ➕極と➖極との接触を防ぐことができるそうです。

そして、電池の片側には蓋の様なものもついているのだそうです。

今回は、高熱によりセパレータが損傷してしまい➕極と➖極が接触し発火したとのことです。

密封された電池は、蓋部分から炎がバーナーの様に放出し電池自体が飛び散ってしまったのです。

しかし、純正品の場合はセパレータに損傷があった場合は、ガスとして抜ける仕組みになっているそうです。

なので、今回も横に置いていた２個の純正バッテリーは、溶けて入るものの、その場所に破裂跡もなく残っていました。

互換性バッテリーを使用する際は、本当に注意が必要です。

・長時間充電したまま放置しない。

・充電が完了すると直ぐに充電器から外す。

最低限の使用方法は絶対に守らなければ、「危険」だということを知りました。

４．まとめ

電動工具のバッテリーから発火したのを目の当たりにし、恐怖と驚きが隠せませんでした。

日常、当たり前の様に使っている充電式バッテリー「破裂するよ！」と言われていることを知ってはいたけれど、他人事の様に思っていました。

爆発音が連鎖的に鳴り出し、炎が見る見る間に大きく広がり、あちらこちらに火花のついた電池部品が飛び散る事故。

「原因は、互換性バッテリーでした」

今回は、３個のバッテリーが燃えていましたが、明らかに１個のバッテリーは破裂していましたが、残り２個のバッテリーは破裂した形跡もなく、そのままの状態で溶けてはいるものの、残っていました。

互換性バッテリーと純正バッテリーの違いがハッキリ出た瞬間でした。

破裂し、爆音と共に散乱する互換性バッテリー。

ガス抜きが出来、溶けてはいるけれど破裂した気配もなくバッテリーの形も残っている。

互換性バッテリーを使う際には、最善の注意が必要です。

使用上の注意をしっかり確認し、事故が起こらない様に使用する。

もっというならば、互換性バッテリーは使わない事がベストだと感じました。

少し費用が安いだけで、火事が起こってしまっては後悔しても仕切れません。

弊社も今回の件で、互換性バッテリーは処分する事になりました。

互換性バッテリーを使用中の方々、ご注意下さいませ。

ありがとうございました。

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