【看板屋が教えるシールの剥がし方】
古くなったステッカーやシールを剥がそうとすると、綺麗に剥がずいろいろな溶剤をお試しに購入してみたけれど、大変だった経験はありませんか?看板屋が使う強粘着のシートも綺麗に剥がす方法をお知らせします。最終的にはゆっくり丁寧に温めて剥がすのが楽ちん!
1.シール剥がしの工程
シールやステッカーなどを剥がすにも、古く劣化したシールやステッカーは直ぐに切れてしまったりスムーズに剥がれなくなっている事があります。
ボロボロに切れてしっまった残りカスがついていると、本当に面倒に思いますね。
そこで、シール剥がしのスプレー材等を購入に走った経験がある方も居られると思います。
私もそうでしたが、看板屋からすると順番があるようです。(工程)
まずは ・シール・ステッカー原本を剥がす。 |
こちらを勘違いされている方々が多いのでは?と考えます。私もその昔そう思っていました。
・シール原本を剥がす
まずは粘着剤はどこについているかを考えると、シールの裏面についているのです。
シールの素材にもよりますが、綺麗に剥がれない場合は、大抵が粘着面はシールが貼られた面側に残ってしまう事が多いですね。
まずは、シール本体を剥がしましょう。
・カッターやスクレバーで削り取る?
便利な道具も販売されています。スクレバーはサイズも豊富で早いかもしれません。
けれどもベース面を傷着つけてしまう可能性があります。
ガラス面などでは使いやすい道具です。歯の素材もカッターの歯と同じ金属製のものから樹脂でできているものまであります。
・ドライヤー・ヒートガンで温めてシールを剥がす
ドライヤーやヒートガンで少し温めるとシール自体も粘着面も熱で柔らかくなります。すると、綺麗に剥がれる事が多いです。
2.粘着糊を剥がすのが各種剥がし剤
・粘着面に到達して初めて、剥がし材等が役に立ちます。
剥がし剤にも種類があり、100円均一の商品から3Mのシール剥がしまで、金額も種類も多数出回っていますので迷ってしまいますね。
看板屋が使いやすい剥がし剤としては
・シール剥がし オレンジオイル
・ラベル剥がし 風神 雷神
・3M シール剥がし 各種
これらの商品を使う事もあります。
シールやステッカー素材は、ある程度剥がした後に残った糊材を取り除く溶剤として利用します。
頑固な糊面は、剥がし材が乾燥してしまったり、垂れてしまうと剥がす効果が薄れます。
そんな場合には、ペーパーに剥がし材を含ませる方法もありますし、サランラップを貼り付けて液体を糊面に浸しているイメージですね。
少しの手間でも、剥がし材の効力を最大に発揮する事ができそうです。
3.プロが使う道具のメリット・デメリット
プロの職人方が大きな看板のカッティングシートやインクジェット出力シートを剥がす時に使用するものには、スチームクリーナーがあります。
平温の高圧洗浄機では落ちないステッカーも、高温のスチームクリーナーですと綺麗に剥がれる事が多いです。
けれど、多少水分が出ますので、水が使えない場所では使用できませんね。
ヒートガンやスクレバーも注意点があります。
ヒートガンは高温ですので、シール自体も糊面も柔らかくしてくれますが、樹脂や塗料も溶かしてしまいます。
ガンを当てる周辺の素材にも気を配りながら使用することが必須です。
スクレバーも同様、シールや糊面をカッターで切るイメージです。
ガラスのような硬い素材に使用する場合は大丈夫ですが、カッターの刃と同じように鋭く、糊材を切るイメージですので、傷がつき易いです。
剥がした後の面を綺麗に保つ前提ですと、スクレバーの使い方も慎重に・・ということです。
4.まとめ
看板屋がお勧めするシール剥がしの方法は、ドライヤーやヒートガンを使用し剥がすことです。
ドライヤー程度の温度でシールやステッカーの素材や糊面を温め、柔らかくしながらゆっくりと剥がします。
その際に、糊面がシール・ステッカー側に残るように、ゆっくり剥がす事がコツです。
貼り付けられていた面には、糊材も何も残りません。剥がし材も必要無しです。これができれば、一番楽ちんです。
が・・・それでも剥がれない場合には、スクレバーや剥がし材を使用し、先にシールやステッカー自体を剥がし、次に糊面を剥がし材などを使用し剥離します。
その際には、液垂れや乾燥がないように、ペーパーやラップで浸透させるようにすると、剥がし材の効能が発揮されます。
最後はプロ用のスチームクリーナーも素早く剥がせる道具として活躍してくれています。
*あまりに劣化し硬くなったものは剥がれない事もあります。
剥がしたいシール・ステッカー・テープ跡等お試ししてみて下さい。
ありがとうございました。
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