【プロと素人の看板の見え方の違い】
看板の製作や施工に関わるようになり、看板の見え方が随分変わりました。というのは入社4ヶ月目のスタッフ。詳しく聞いてみました。
1.看板への認識
看板製作施工に関わるまでは、看板というと店舗や企業のお知らせ・広告と思っていました。という新人スタッフ。
言ってしまえば、デザインの中に表示されている文言や絵柄を見ることで、そこに何があるのか?
もしくは、その看板に表示されている商品を求めるための情報が書き込まれた「板」程度に思っていました。
素材が何なのか・・・仕様がどうなっているのか?というような見方をしたことがなかったそうです。
けれど、今自身が看板職人方と作業を行い、毎日色々な看板を見るようになると街の中の看板の見方が変わってきたようです。
2.看板の種類や仕様
一般的な平看板の中にも、フレームが木製・アルミ製・スチール製等素材に違いがあります。
文字の書体やカラーでも変わりますが、立体文字の素材や大きさが変わると雰囲気は随分違って見えたりします。
何気なくお知らせ程度にしか観ていなかった看板ですが、今は素材や仕様まで興味が沸くようになり自然に観察してしまうようです。
そして、看板の種類の多さや、仕様の複雑さ、取り付け方法も気になるようになったそうです。
そういえば、そうですね。自身が関係する物事が起きると、今まで見過ごしていたモノが目に留まることってありますね。
3.取り付け方法・・違法な工事ですか?
もう一つ、職人方が話しているのを聞いていて感じた事は、看板サイズが大きく目立つ物は、繁華街に近くなる程増えてくるようです。
その中でも建物から大きく「前に突き出た看板」や「横に広がった看板」などは大丈夫なの?やら「あれはダメでしょう・・」と職人方の話を聞いていると勉強になることが多いということです。
そうですね.屋外広告物法により建物から突き出す看板を取り付けるには許可が必要になります。
屋外広告物法は 日本の法律。目的は、良好な景観の形成・風致の維持、公衆に対する危害の防止のため、「屋外広告物の表示」、「屋外広告物を掲出する物件の設置と維持」、「屋外広告業」について、必要な規制の基準を定めることにある ウィキペディア引用 |
・付近見取図
・平面図
・立面図
・意匠図
・構造図
・屋外広告物許可申請チェックリスト等の添付書類が必要であったり、各市ににより許容範囲が違っていたりします。
景観を重要視する京都府等は看板のカラーも規制が多いですね。目立つ色合いは不可の場合が多く看板デザインを作成するにも使えない色があるので困りますね。
4.世の中の景気も読める?
見方にもよりますが「景気に反映される看板」もありますね。
屋外広告物の中でもビルの塔屋看板や地代が必要な看板設置場所に建てられた看板の内容が「広告募集」の文言が多くなると不景気・・?企業倒産・・?。
倒産まではなくても、経費節約が始まった?等・・で判断できる場合も過去にはあったようです。
看板の「白戻しの依頼」が増えることもあります。
看板は商店が栄えていると追加の依頼が増えたりもします。オーナーが変わる際の看板変更は前者様の商売がうまくいかなかった場合が多かったりしますね。
何度もオーナーや業種が変わる店舗の看板施工も請けたりしますが、立地が良くないのか営業方法が良くないのか、よく変わるねここの看板・・。という場合もありますね。
何も考えすに見過ごしていた看板でしたが、今、看板屋に努めて「看板の見方」は随分変わりましたということでした。
5.まとめ
看板屋に入社し、日々作業をしていると「プロと素人の看板の見方の違い」があることに気付きました。
自身の看板への認識はタダの大きなお知らせや標識程度の認識でした。看板自体を深く眺める事もなかった。
少しずつ作業を覚え職人方と話していると、街の中の看板の仕様や取り付け方法に興味が沸きますので、変わった看板があると知らない間に観察していたりすることが増えました。
そして違法な取り付けや屋外広告物法という法は地域により定められ、許容範囲も大きく変わっている事や看板の表示内容や真っ白なシートが貼られた看板や広告募集の看板が街中に増えると世の中の景気は良くないんだよ・・という事もわかる。
実際看板に関わる仕事に携わると、タダの広告が貼られた板と思っていた看板への認識が随分変わるという事でした。
入社4ヶ月目のスタッフですが、これから益々、看板の見え方は変わりそうですね。
そういえば、自身が看板を設置するユーザーの立場になる、もしくは看板に関わる仕事をしなければ、街中の看板はタダの標識にしか見えていなかったのでしょう・・。そして考えることもなかったのでしょう・・と共感しました。
ありがとうございました。
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