【看板施工に伴う電気工事はどこに頼む?】
看板施工の際には電気工事が付き物ですね。電飾看板はもちろんですが、看板自体は非電照でもスポットライトやLEDテープ等を周辺に設置したいというようなご要望もあります。先に相談するのは電気屋さん?看板屋さん?と迷ったことはありませんか?考えてみました。
1.看板照明関係ならば先ずは看板屋さん
結論から言うと先ずは看板屋さんに相談することをお勧めします。
看板施工に必要な電気工事にはどんな工事が必要なのでしょうか考えてみましょう。
「看板の種類」
・内照式電照看板・・スタンド看板・突き出し看板・ファサード看板。
規格サイズの商品でしたら、中には蛍光灯が組み込まれているものが多いのでコンセントを差し込むだけのタイプもあります。
・電飾看板・・内照式看板も電飾看板になりますが、看板外部周囲に光物のLEDや電球なので飾られた看板。
壁面看板の場合は配線・結線処理を必要とする場合が多い。スタンド看板ではコンセントタイプもあります。
・スポットライトや投光器・・非電照の平看板やプレート看板の上に設置する場合が多く、配線処理を必要とするものが多い。 コンセントタイプ以外のものは、建物の電線のどこかに結線するかまたはブレーカに繋ぐなどの何かの配線処理をしなくてはなりません。
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上記の看板施工の場合は、先ずは看板屋さんに相談してみると看板屋さんだけで完結できる場合もあります。
2.なぜ看板屋なの?
電気工事資格が必要な工事の場合は、電気屋さんに工事の依頼をします。電気工事が必要か不要かは基本的には看板屋でも判断が出来ます。
看板屋と電気工事屋では工事の費用の計算方法が違うのでは無いでしょうか?と考えます。
電気工事店では、基本的には資格のある工事士が工事を行う事になりますと基本的な人件費が決められていると考えます。プラス、電材費と工事部分による工事費がある程度定められているのでは無いでしょうか?
例として エアコン取付工事費無料等の広告などで見かけたことは無いでしょうか?標準取付工事費の中には新品配管パイプ・新品ドレンホース・新品連絡電線 各4m無料等と記載されています。と言うことは、4mを越えると別途費用が掛かります。 |
電気工事屋さんは電材に対する費用も計算しなければ、業務としては成り立たないですよね。それがメインの業務ですから・・。
けれど、基本的な看板施工にはそれほど多くの電材を使用することは稀です。少々の電材を使用したとしても費用に追加しない場合もあります。
まずは看板屋さんに相談することをお勧めするのはその辺りでしょうか。
3.看板屋が出来る電気工事
基本的には、電気工事は電気工事士等の資格がなければ行う事ができません(電気工事士法第3条)
「電気工事士法」と言う法律があります。
電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定めている法律です。
その中でも、電気工事士等資格が不要な「軽微な工事」と言うものもあります。
電気工事士等資格が不要な「軽微な工事」とは 一般用電気工作物又は自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備) を設置し、又は変更する工事には、3つの区分があります。
1.電気工事士等の資格が必要な作業(電気工事士法第2条第3項) ・電線相互を接続する作業、がいしに電線を取り付け又はこれを取り外す作業等
2.電気工事のうち軽微な作業(電気工事士法施行規則第2条) (保安上支障がないと認められる作業で、電気工事士等の資格を必要としない作業)
3.軽微な工事(電気工事法施行令第1条で電気工事から除外) (電気工事士法の電気工事の対象とならない工事で、電気工事士等の資格は不要)
① 電圧600V以下で使用するスイッチその他の開閉器、又は電圧600V以下で使用するソケットその他の接続器にコード又はキャブタイヤケーブル を接続する工事
② 電気機器(配線器具を除く。以下同じ)の端子に電線(コード、キャブタイヤケーブル及び ケーブルを含む。以下同じ)をネジ止めする工事 等
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*電気工事士資格が不要となる作業は、接続器や開閉器とコード又はキャブタイヤケーブルを接 続する工事に限られます。
コード又はキャブタイヤケーブル以外に接続する場合は、電気工事士等資格が必要となります。
4.電気屋に相談する看板工事
・設置場所が屋外でコンセントも無く他の照明器具も無い場所に新設する看板
この場合は、外壁にコンセントを設置したり、ブレーカーから電線を引き込まなければならないことがあり、コード又はキャブタイヤケーブルのみで配線・結線することが不可能になることがある。
・看板に通電する電気線を見えなくしたい場合
壁面に施工したい場合に、配線を見せたく無い場合に、壁に穴を開け配線を隠さなければならない
(弊社では費用を削減する場合には、化粧モールなどで覆う事をご提案します)
・建物から新築または改装し店舗を作る場合
新築・改装の場合は基本的には電気工事屋が行う工事があると考えます。その際に看板用のコード又はキャブタイヤケーブルを作って置いて頂く事をお勧めします。
上記のような工事の場合は、資格が必要になりことがありますので、出来る看板屋と出来ない看板屋がいるかと考えます。
5.まとめ
看板施工の際に伴い電気工事は、どこに頼むのか迷った時には、先ずは看板屋に相談してみる事をお勧めします。
なぜならば、看板に使用する電気工事には電気工事資格が必要な場合と不要な場合があるからです。
基本的な看板施工には、資格が必要な工事が無い場合が多く、コード又はキャブタイヤケーブルのみを結線する場合が多いです。
看板に必要な電気工事代金は、看板屋が出す金額と電気屋が出す金額では違いがあるのは無いでしょうかと考えます。
看板屋は看板施工がメイン工事、電気屋は電気工事がメイン工事になるので費用の計算方法は違って当然なのでは?と考えます。
特殊な電気工事を必要とする看板設置をお考えの場合は、看板屋は電気工事が必要かどうかの判断ができるので、電気工事資格が必要な部分のみを電気屋に依頼する事をお知らせすることが出来ます。
そして、協力電気業者と施工完了まで納めることも可能な場合が多いです。
看板施工に伴う電気工事が必要な場合、どちらに相談するのがお勧めなのかを考えてみました。
ありがとうございました。
看板製作・施工はもちろん撤去のご相談もお気軽に・・。
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