シートの上貼り施工依頼時の注意点・看板屋が基本的におすすめしない理由

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看板のデザイン変更や情報更新の際に「既存看板の上から新しいシートを貼ることはできますか?」というご相談をいただくことがあります。アルミ複合板やスパンドリルにシート施工がされている看板に、シートのみを上貼りする施工は本当のところは、看板屋としてお勧めできないのです。今日は理由をお知らせします。

 

1.コストを抑えられる方法に見えるシート上貼り施工

 

 

*ガラスケースの中にある看板・・シート上貼りでもきれいなままです。

 

 

 

一見するとコストを抑えられる方法に見えるシート上貼り施工。

 

 

 

 

シートの上貼り施工とは》

「シートの上貼り施工」とは既存の看板に貼られているインクジェットシートを剥がさず、その上から新しいシートを重ねて貼る施工方法です。

 

 

 

 

結論から言うと・・
看板屋としては、基本的におすすめできない施工方法なのです。

 

 

 

 

今日は、その理由を看板屋視点から解説してみます。

 

 

・なぜシートの上貼り施工を推奨しないのか

 

・上貼りで起こりやすいトラブル

 

・長期的に見ておすすめの方法

 

 

 

 

ご相談されるケースはこんな方々です。

 

・看板の内容だけ変更したい

 

・できるだけ費用を抑えたい

 

・短期間だけ使えればよい

 

 

確かに、既存シートを剥がす作業が省けるため、工賃や作業時間は少なくて済みます。結果費用はお安く施工ができます。

 

 

 

けれども、この方法にはリスクが伴います。

 

 

 

弊社でも、ユーザー様のご要望で行うことはありますが、その際にはしっかりとリスクのご説明をさせていただいております。

 

 

 

 

 

2.上貼り施工を推奨しない理由とトラブルとは?

 

*シート上貼り・・ヨレてきています。

 

 

 ■シートのメーカーが違う

 

 

最も多い問題が、既存シートと新しく貼るシートのメーカーや材質が違う場合です。

 

 

 

 

各メーカーのシートには、それぞれ特徴があります。

 

・糊(粘着剤)の性質

 

・伸縮率

 

・耐候性

 

・厚み

 

 

 

他社施工の看板の場合、どのメーカーのシートが使われているか分からないケースがほとんどです。

 

 

 

 

この状態で、上から別メーカーのシートを貼るとなるとトラブルが起こる可能性が高くなります。

 

 

 

・粘着不良による剥がれ

 

・温度変化での膨れ

 

・下地シートごと浮いてくる

 

・施工中に既存シートが破れる等・・

 

 

 

 

施工後すぐには、綺麗に貼れたように見えても、数か月後に剥がれてくるケースも珍しくありません。

 

 

 

 

■分割貼りの場合、目地が割れの原因になる

 

 

 

看板サイズが大きい場合、シートは1枚ものではなく「分割貼り」になることが多くなります。

 

 

既存シートの目地(つなぎ目)の上に新しいシートを貼ると問題になる点として、

 

・下の段差を拾ってしまう

・温度変化で動きがズレる

・目地部分から割れやすくなる・・といいう現象が起こります。

 

 

特に屋外看板は、夏の高温・冬の低温・直射日光・雨風などの環境にさらされるため、
目地部分からシートが裂けたり、浮いたりするリスクが高まります。

 

 

1枚ものの看板であれば、比較的トラブルが起きにくい場合もありますが、分割施工の場合はリスクがさらに高くなりますね。

 

 

3.ご要望があれば施工は可能・・ただし保証はできません。

 

*目地から破れてきています。

 

 

 

当社でも、お客様から強いご要望があった場合は、これらのリスクをご説明したうえで、同意をいただければ施工はさせていただいております。

 

 

 

 

けれども・・実際には、・剥がれ!・破れ!・浮き!といった不具合が出てしまった案件もございました。

 

 

 

 

残念ですが・・保証対象外とさせていただいております。

 

 

 

 

これまでの経験値からですが「下地となる既存シートの状態や材質」が原因で、トラブルが起こる可能性が高いことがわかっているためなのです。

 

 

 

 

長期間使用する看板の場合は、特に上貼りはおすすめしません。

 

 

 

 

トラブルが起きやすい、結果的に貼り直しで二重コストになってしまうことがあるということです。

 

 

 

 

4.長期的に見ておすすめの方法は?

 

*パネルも上貼りしています。

 

 

 

 ⑴既存パネルを撤去する

 

長期間使用する場合のおすすめ方法は、既存パネル(看板面)を撤去して新しく作り直すことです。

 

 

 

・下地が新品になる

・仕上がりがきれい

・耐久性が高い

・保証も可能

 

 

 

 

初期費用は、上貼りより高くなりますが、トラブルが少なく、結果的にコストパフォーマンスが良くなります。

 

 

 

 

 ⑵パネル看板を上貼りする

 

 

もう一つの方法は、既存看板の上から新しいパネル看板を重ね貼りする方法です。

 

 

 

 

・既存シートの影響を受けない

 

・平滑な下地を確保できる

 

・長期使用に向いている

 

 

 

 

古い看板で劣化が進んでいる看板やシートの種類が不明で目地が多い場合には、シートの上貼りよりも、パネル重ね貼りの方が安全な施工方法となります。

 

 

 

 

 

5.まとめ

 

 

安さだけで判断せず、耐久性も重視することをお勧めします。

 

 

 

シートの上貼り施工は、短期間使用・簡易的な表示・リスクを理解した上での施工であれば、選択肢の一つにはなります。

 

 

 

既存シートのメーカーが違った場合・分割貼りで目地がある場合・長期間使用する場合には、トラブルが起こる可能性が高くなります。

 

 

 

 

施工後、長期間きれいな状態を保てることを考えると、費用だけでなく、耐久性・仕上がり・将来的な貼り替えコストも含めて検討し、最適な施工方法を選ぶことをおすすめします。

 

 

 

 

当社では、上貼り施工のメリット・デメリットを正直にご説明し、お客様の使用期間や目的に合った最適な施工方法をご提案することをこころがけています。

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

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