年末大掃除の時期がやってきました。看板も気になりますね。大阪の街を歩くと、様々な看板を見かけますが、中には「もったいないな…」と感じるほど劣化が進んでしまっている看板もあります。お店の顔として投資した看板が、みすぼらしい姿になってしまっては、お客様を遠ざけてしまう原因にもなりかねませんね。看板のメンテナンスと寿命について看板屋が考える秘訣をご紹介。
1.知っておきたい!看板の「寿命」と劣化のサイン

「せっかく作った看板が、もうボロボロに…」となっていませんか?
看板は一度設置すれば終わり、ではありませんね。
建物や車と同じように、適切な「寿命」があり、その寿命を延ばすための「メンテナンス」は必要になります。
特に、一年を通して気候の変化が激しい地域では、看板にかかる負担は想像以上に大きいものです。
「開店当初はピカピカだった看板が、数年で色あせて錆びてきた…」
「気づけば文字が剥がれて、お店のイメージまで悪くなっている…」
気候特性を踏まえながら、看板が長持ちする秘訣や、賢いメンテナンス方法について、看板屋の知識を解説します。
看板の寿命は、素材や種類、設置環境によって大きく異なりますが、一般的な目安と、劣化のサインを知っておくことも大切です。
■看板の種類別!一般的な寿命の目安
| 看板の種類(表面材) | 一般的な寿命の目安 |
| カッティングシート(文字やロゴのシール) | 3年~5年 |
| インクジェット出力シート(写真やイラスト) |
3年~7年(色褪せ・めくれ含む) |
| アクリル板(内照式看板の表面など) | 5年~10年 |
| 金属切り文字(チャンネル文字など) | 7年~15年 |
| 木製看板 | 5年~10年(定期的な塗装メンテナンスでさらに長く) |
| 電飾・LED照明 | 3年~7年(配線・電源ユニットなどの寿命) |
※これはあくまで目安であり、設置場所の日当たりや風当たりによって変動します。
■劣化のサインを見逃すな!
色あせ・変色・・・太陽の紫外線が原因で、特に赤や黄色などの暖色系から色あせが始まります。
シートの剥がれ・浮き・・・温度変化や雨風で、表面のカッティングシートやインクジェットシートの端から剥がれてきます。
サビ・腐食・・・金属部分に赤や黒のサビが発生。特に沿岸部や湿気の多い場所では進行が早いです。
ヒビ割れ・破損・・・ アクリル板や木材にヒビが入ったり、強風で一部が破損したりすることがあります。
電飾の不点灯・ちらつき・・・電球切れやLEDの故障、配線の不具合などが考えられます。
これらのサインを見つけたら、早めの対処が肝心です。
放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、看板の落下など大きな事故につながる可能性もありますね。
2.気候が看板に与える影響

■強い日差しと紫外線
夏場の日差しが強い地域では、看板は常に強力な紫外線にさらされます。これが色あせやシートの劣化を加速させる要因です。
■台風と強風
毎年訪れる台風シーズンは、店舗にとって悩みの種です。強風は看板の本体を揺らし、固定部分に大きな負担をかけます。
特に壁から突き出す「突き出し看板」や「高所に設置された大型看板」は、破損や落下のリスクが高まります。
■高い湿度と雨
年間を通して湿気が高い地域では、金属部分のサビや、木製看板の腐食、シートの剥がれを引き起こしやすくなります。
このような環境下で看板を長持ちさせるには、素材選びと定期的なメンテナンスが重要になってきます。
3.看板を長持ちさせる「秘訣」素材選びと施工の重要性

長持ちする看板は、製作段階から始まっています。
■高品質な素材選び
UVカット機能付きシート・・・紫外線による色あせを防ぐため、UVカット加工が施されたシートを選ぶことで寿命が格段に延びます。
防錆加工された金属・・・ スチールなどの金属を使う場合は、サビ止め加工や、より耐食性の高いステンレス・アルミを使用します。
LED照明の品質・・・安価なLEDは早期に不点灯になることがあります。信頼できるメーカー製の高品質なLEDを選ぶことが、メンテナンス費用削減にもつながります。
■施工技術
いくら良い素材を使っても、取り付けが甘ければ意味がありません。
適切な下地処理・・・シートを貼る前の清掃や脱脂が不十分だと、剥がれの原因になります。
正確な取り付け・・・ 風の抵抗を考慮した強固な固定方法や、雨水の浸入を防ぐコーキング処理など、プロの間では必須部分です。
看板屋は、これらの品質の高い素材選びと、経験豊富な職人による施工を徹底しています。
4.費用を抑えて賢く!看板の定期的なメンテナンス方法

看板を長持ちさせるには、日頃のチェックとメンテナンスは欠かせません。
■日常的な「目視チェック」の習慣化
お店の開店前や閉店後に、簡単にチェックする習慣をつけましょう。
・看板が傾いていないか、固定部分に緩みがないか。
・表面に大きな汚れ、剥がれ、ヒビ割れがないか。
・電飾が全て正常に点灯しているか(夜間のチェック)
■定期的な「清掃」で美観を保つ
月に1回程度、看板の表面を柔らかい布と中性洗剤で優しく拭き掃除するだけでも、汚れの固着を防ぎ、美観を保てます。
高所の看板は無理をせず、専門業者に依頼しましょう。
5.まとめ
長く利用される看板は、日々のケアから。
店舗を経営する皆様にとって、看板は「常に働き続けてくれる営業マン」です。
その営業マンが、いつまでも元気で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、日頃から気にかけてあげることが大切です。
「うちの看板は大丈夫かな?」「そろそろ交換時期かな?」と感じたら、看板屋にご相談ください。
お客様の看板の状況、設置環境を拝見し、最適なメンテナンスや、長持ちする看板づくりをご提案させていただけますと幸いです。
ありがとうございました。
大阪で看板製作・施工は看板屋 ㈱ラグレスまで・・他府県でも対応可能です。
まずは、御見積り・お問い合わせからでもお気軽に・・・・・
