看板製作“ミス?”に見える切り文字シートも修正で完成品へ

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先日、大きなサイズのカッティング切文字シートの製作がありました。製作物は車両に積み込み施工現場に運搬します。できる限り運搬時の取り扱いやすさを考え、コンパクトにまとめたい。が・・製作者は製品がミスにならない方法を最善としたい・・ミスに見えるものも少しの工夫で完成品となる。

 

 

1.ミス?に見えた看板切り文字シート製作時

 

 

 

 

看板屋では大きなサイズのカッティング切り文字シートを製作することが、日常のようにあります。

 

 

 

 

 

看板作業は技術が必要なので、どの作業も難しく完璧に製作できるまでには、数ヶ月かかると言われています。

 

 

 

 

大きなサイズの製作物は特に難しそうです。

 

 

 

 

看板に使うシート類には、印刷物も切り文字も不要な部分があるのです。

 

 

 

 

全体をみた時には、何かずれてる・・傷がついてしまった・・と思う部分も、施工時に不要な部分であれば、それはミスにはならないこともあるのです。

 

 

 

2.施工後完成品として十分なものはミスにはならない

 

*気泡を抜いた後にもまた戻る        *不要な離型紙側の修正で完成品として施工可

 

 

 

今回は、私の勘違いの例です。

 

 

 

 

大きなカッティング切り文字シートの製作が完成しました。

 

 

 

 

運搬する際に少しでも持ちやすく、取り扱えるよう巻いておこうと考えました。

 

 

 

 

他のシートよりは太めに巻いておこう・・としていると、どうもおかしい。

 

 

 

 

リタックシートに大きな気泡が入いる。

 

 

 

 

 

気泡は、スキージという道具を使えば簡単に抜くことができる。

 

 

 

 

もう一度、平に伸ばし気泡を抜き、大きく巻いておくと・・暫くして見てみるとまた抜いたところに同じように気泡が入っています。

 

 

 

 

どうして?と思った私は、聞いてみる。

 

 

 

 

「できれば巻かない方が施工はしやすい。大きくて車両に広げたまま積めないのなら巻かないと仕方がない」

 

 

 

 

けれどよく聞いてみると、気泡は抜かなくてもいい部分もあるということを詳しく教えてもらった。

 

 

 

 

事務方の私は施工日まで綺麗に保管したい・・運搬時にコンパクトに取り扱えるように・・と余計なお世話をしたようでした。

 

 

・切り文字の場合は、文字部分に気泡があるのは❌。

 

・文字部分意外に気泡があっても施工の際には関係なく使える。

 

・運搬時に気泡が気になるのであれば、離型紙側に少々のシワが入っても気泡を抜けば良い。

 

 

 

 

綺麗に気泡なく大きな切り文字シートを完成させることがベストなのですが、もしも経験の浅いスタッフが作業をした時には、多少の気泡は入るものです。

 

 

 

 

そんな時には、簡単にミスとして処理し、作り直すのではなく、少しの修正と施工の技術で製品として使えるということなのです。

 

 

 

 

材料を無駄なく大事に、使用することの積み重ねから、ユーザー様方への見積価格を下げることにも繋がります。

 

 

 

 

 

3.「ミス処分」か製品かは施工部の技術でも変わる

 

*切り文字シート離型紙がついてしまっている    *これが通常時の製作品

 

 

 

先日も、切り文字シートは綺麗に完成しました。見た目には・・。

 

 

 

 

ところが、施工から帰ってきたスタッフは「大変やったわ・・」と。

 

 

 

 

「どうしたの?」と聞いてみると、綺麗に完成した切り文字シートを、いざ取り付けようと始めると離型紙が切り文字の方に付いてくる場所が数カ所。

 

 

 

 

本当のところは、取り付け位置を決め、裏面の1枚物の離型紙をササッと剥がせば、商品となるカッティング切り文字シートの糊面が現れ、取付け面に貼り付ける。

 

 

 

 

スキージで、しっかり抑え文字部が取付け面に付いていることを確認すると、リタックシートをゆっくり剥がしてゆくと完成なのです。

 

 

 

 

 

けれども、その日は切り文字側に離型紙が文字と同じ形で残っている部分を、1枚1枚丁寧に剥がさなくてはならなかったようです。

 

 

 

 

 

作業時間にすると大幅に変わってきます。

 

 

 

 

 

こんな時にも、施工スタッフが慌てることなく、丁寧に切り文字側についた離型紙を慎重に剥がしながら施工することにより、綺麗に看板は完成したのです。

 

 

 

 

4.機械ものでの製作物でも完成品に差が出る不思議!

 

*プロッター設定中

 

 

 

同じ機材を使用し、同じように製作していても完成時に同じ仕上がりにならない不思議さもあります。

 

 

 

 

今回のような、一見ミスのようでも「ミス処理」にせずに施工で綺麗に丁寧に・・通常よりは少し時間が掛かりますが、製作部と施工部の共に完成させようとする努力のおかげで、無事に納めることができました。

 

 

 

 

 

起こり得ることとして、機械は定期的にメンテナンスを行います。

 

 

 

 

印刷機の場合は、クリーニングや部品交換・インク交換等でいつもより発色が綺麗になるメリットもあれば、以前のものと全く同じカラーが出ないので、補修工事や追加工事の場合には僅かに色が変わる。(メディアのメーカーが変わるだけでも、発色カラーは変わります)

 

 

 

 

 

カッティング機(プロッター)も同じく、メンテナンスの際にカッターの歯を交換する。すると歯圧が変わり、良く切れるため機材の数値の調整が必要になる。

 

 

 

 

製作の際には、機材を使用する全てのスタッフへの共有と対応が必須ですね。

 

 

 

 

 

5.まとめ

 

看板製作では、一見ミスのように見える現象でも、不要な部分の不具合はミスにはならない。

 

 

不要部分をわずかに調整するだけで、完成度を大きく引き上げられる。

 

 

機材のメンテナンス後は、通常とは同じ作業をしていても製作物には多少の誤差が生じる。

 

 

製作時にはミスに見えても、施工時に丁寧に取り扱うことで完成品になる。

 

 

少し手間が掛かるとして「ミス処理」するか.資材を大切に取り扱うことで減価率を引き下げ、ユーザー様にいかに安価で提供できるかの気持ちが大切だと思います。

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

大阪で看板製作・施工は看板屋 ㈱ラグレスまで・・他府県でも対応可能です。

 

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