独立起業を検討時の注意点!顧客問題

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一定期間会社員として、専門技術やスキルを身につけると独立を検討することを推奨しているような「世の中の風潮」。会社に縛られない・自由な時間と経済的成功は「起業」と・・。独立起業する際の注意点を探ってみた。

 

1.独立起業の顧客問題

 

 

 

会社員として数年間、勤めるとそれなりの技術やスキルは身に付くものです。

 

 

 

 

誰でも出来る簡単なスキルは、期間も短く習得できるので、代わりの人はいくらでもいるのでは?と考え、起業には至らない。

 

 

 

 

けれども、専門技術や報酬の高い技術を身につけると、独立する方が良いような話を耳にし、検討を始めるのが時流のようですね。

 

 

 

 

そこで、気になる退職前の会社や顧客との関係性。

 

 

 

 

私も、少々古い話になりますが、建築業界で勤務していた時期が数年間ありました。

 

 

 

 

独立する人も、数人見てきました。

 

 

 

 

そこには、どうやら問題点があったようでした。独立すると会社側からは厳しい決め事もあったような・・。

 

 

 

 

 

2.顧客の引き抜きは大丈夫?

 

 

 

 

どんな業種でもあるとは思いますが、お客様に何かを提供するとなると、それぞれの社員には分担された作業があると思います。

 

 

 

 

 

ユーザー様と直接商談をする窓口となる担当者が、振り分けられているのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

建築業や看板業になると、一つの案件には直接ユーザー様と商談する担当者が決まります。

 

 

 

 

 

その担当者がユーザー様と商談を行い、依頼通りのモノをスタッフで分担し、発注から製作・工事と工程を進めます。

 

 

 

 

 

ユーザー様との打ち合わせ等を行うのは、担当者一人が窓口となっているので、進行状況は全て担当者が把握し、進行するにあたり、無駄な時間を削減できますね。

 

 

 

 

そして、担当者はユーザー様と信頼関係も生まれ、継続的なお取引も続くということが増えてきます。

 

 

 

 

 

その担当者が、同業で独立するとなるとユーザー様は、どう考えられるのでしょう?

 

 

 

 

 

会社との取引から始まったお仕事ですが、担当者と信頼関係が生まれ、会社を忘れ独立後の担当者に依頼したいという方も少なくないですね。

 

 

 

 

 

数年かけて、信頼関係ができた担当者なら、会社はどうでも独立後もその担当者に依頼したいと考える方々もいるようです。

 

 

 

 

 

会社としては、顧客を引き連れて独立されてしまうと、売上に響きます。

 

 

 

 

その昔は、建築業界では「ごはっと」でした。

 

 

 

 

 

当時の会社側からの要望は

 

・数ヶ月掛けて、建物を立てる建築業界ではその建物が完成するまで、無報酬で働く事。

 

・これまでの顧客からの依頼は、独立後は全て取引禁止。
(どうしてもとユーザー様が言われるのであれば、全て独立前の会社を通して請ける事)

 

・在職中に請けた取引業社との独立後の取引は、売上の数パーセントを、前社に収める。等々・・。

 

 

 

 

3.「競業避止義務契約」を定める!

 

 

 

 

「競業避止義務」とは、所属する企業やその事業と競合する行為を行わない義務です。入社時の誓約や就業規則に競業禁止特約として定めることが多い。

 

 

 

近年では、そんな厳しい話は聞かなくなりましたね。

 

 

 

 

 

では、何の問題もないのかな? 

 

 

 

 

円満退職・独立・引き抜き問題なし、企業側も独立する側も運営が出来ているのかなと調べてみると・・。

 

 

 

 

 

法的に、決め事をすることが薦められているようです。

 

 

 

 

入社前や退職時に誓約書や契約書に「競業避止義務」を定め、退職後は競合する行為を行わないことを約束すると言う形です。

 

 

 

 

けれども、どこまで効力があり、有効なのかは、両者の不利にならない判断基準もあるようです。

 

 

 

 

*競業避止義務契約が労働契約として、適法に成立していることが必要。

 

・企業の利益・・守るべ き企業の利益があるかどうか?

・従業員の地位

・地域的限定・・地域 的な限定があるのか?

・期間・・競業避止義務の存続期間を定める。

・禁止される競業行為の範囲につ いて必要な制限が掛けられているか?

・代償措置が講じられているか?

 

 

 

この様な具体的な内容について義務違反になるかの判断がされる様です。

 

 

 

 

その昔は、少々厳しい手法が面倒で独立することを懸念する方が多く、悩んだ挙句に起業に踏み切り、顧客を引き抜くつもりもなく、ユーザー様に直接依頼されても、断っていたと言う話も聞くことがありました。

 

 

 

 

 

けれども、ユーザー様側の言い分は「こちらはあなたに依頼していたのですから、前社は関係なく今後も同業社として営業するのであれば、あなたにお願いしたい」との事。

 

 

 

 

 

費用面も、企業から個人の運営になるので、これまでよりも値上げがあることも説明した上でも、ご依頼が来ると断る理由もなくなり、どうしたものかということもあった様です。

 

 

 

 

 

4.独立される側になった場合の弊社代表の考え方

 

 

 

 

もしも、弊社の中でこんな問題が起きた場合は、どう思いますか?と弊社代表に聞いてみた。

 

 

 

 

やはり、若い社長の考え方は、独立時の状況により変わるのでは?ということでした。

 

・どうして独立したいの?

・スキルアップのための独立起業であれば、互いに協力会社として頑張ろう!

・会社に不満があったとしたら、会社側に伝えたの?

・改善の余地は、なかったの?

 

 

A.・共に協力会社のとして頑張るのであれば、何の問題も無く応援出来ると思います。

 

 

 

 ・会社への不満や改善策を検討することも無く、退職したのであれば今後の対策が必要。

 

 

 

 ・独立した側にユーザー様が依頼されたのであれば、「僕の人気が無かった」ということではないですか?・・と。

 

 

 

その昔の方々とは、考え方は違っていたようです。

 

 

 

 

 

5.まとめ

 

 

独立起業を推奨しているような風潮の近年。

 

 

会社に縛られない、自由に好きな仕事で収入を得よう。

 

 

会社員でも、副業をお勧め等々。

 

 

 

 

そんな中で、独立する際の注意点も調べてみると...

 

 

 

 

弊社は看板業ですが、顧客問題は確かに発生するかもしれません。

 

 

 

 

その昔の手荒な手法で問題が大きくなるよりも、法的に誓約・契約等の書面でしっかり約束事を決めておくことが、双方にとっても安心なのでは?と感じました。

 

 

 

 

誓約書や契約書は、法律上有効になるかの判断基準も定められているようで、全てが承認されるわけでもないそうですね。

 

 

 

 

独立出来るだけのスキルが身についたかな?と考え始めると簡単に経営者としてこれまで通り、もしくはこれまで以上の報酬を頂けると勘違いする若者も増えているようですね。

 

 

 

ただ、弊社代表の考えを聞いてみた時に、もしも独立する社員が居たとして、顧客が独立起業した側に仕事の依頼をしたとしたら「僕の人気が無かった」と聞いた時には「エッ?」と聞き直してしまいました。

 

 

 

 

何とも、想像していなかった回答にビックリしました。

 

 

 

 

人は、問題が起きた時には他責にしたいものです。

 

 

 

客観的に、物事を判断することが出来ると慌てることなく、怒ることなく、穏やかに過ごせるのでしょうか・・・?

 

 

 

独立起業を検討中の方々、今の会社に不満はありますか?

 

 

 

 

平和的に、物事を進めることをお勧めします。

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

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