【大阪に台風予報が出ると気になる看板】
天気予報で台風が接近する予報が出ると気になる看板が目に付く。看板屋だからかもしれませんが、街中を見渡すと劣化している看板をみかけます。このまま放置していて大丈夫かな?と思う看板が沢山あります。事故になる前に点検を・・・
1.天気予報で大阪台風接近予報があると気になる看板
天気予報で台風接近・上陸予報が出ると、街中の看板が気になります。
・突出し看板やポール看板
看板と支柱の取付部が錆ているもの。
特に、ビス止めの看板部はビス部分が錆ているものが多く見られます。
コーキング処理をしていたとしても、あまりに古い看板はコーキング部も劣化しているとパキパキのプラスチック状態と同じ。
ビス止めのみでしたら、強風でビスが折れてしまうと看板は落下する。
面板がアクリル板の場合は、割れてしまう事もある。
・野立て看板や自立看板
面板が大きい程、風圧は掛かる。
非電照の野立て看板や自立看板の面板にはアルミ複合板が使われていることが多い。
アルミ複合板は、薄いアルミ板で破壊しにくい樹脂を挟み込んでいるため、板自体はステンレスの70%程の強度があります。
その分、支柱に使用されている素材が、木材・アルミ・鉄により劣化していると支柱共に倒れてしまう事も予想されます。
壁面看板は、壁面にピッタリ取り付けているものは、地震ではない限りそれ程心配にはなりませんが、壁面でも傾斜を付けた看板は、劣化していると取付部が気になります。
建物と看板の間には、何かの固定金具が付いているものと思われますので、金具の部分が錆びているものは、危険ですね。
2.素人でもできる看板補修と点検をおすすめ
上記のように、劣化してる看板が設置されている店舗企業のオーナー様は、周辺に台風接近予報が出た時には予報時点で一度点検してみることをお勧めします。
少しの補修である程度、補強できるものもあると思います。
・劣化の度合いにもよりますが、コーキングで錆周りを覆う ・ビス止めが出来る隙間があれば、ビス止めの数を増やす ・アクリル板の割れ目があれば広がらないように、テープで止める ・野立て・自立の支柱が木で作られ腐りかけている時には、添木。補強板を添える |
看板屋でも、表面から見ればビス止めのみに見えている看板でも、裏には補強としてコーキング処理をします。
表面的には見えない部分で、補強が出来る場所があれば、コーキング処理は素人の方でも手軽で、簡単に出来る処理です。
補強では足りない位に劣化している大きな看板は、落下防止のため外してしまう事も、事故防止になります。
台風・暴風雨警報が出た時だけではなく、そろそろ耐久年数が過ぎているな・・と思う看板は一度点検してみる事もおすすめします。
3.いざという時には
本当に、暴風雨になり台風が接近してきている場合は、まず電飾看板は消灯してください。
火災の原因にもなります。
最近では、LEDを使用している看板が多くなりましたので、低電圧で火災までは・・と思われるかもしれませんが、LED通電圧は低くても、光を放出するLEDそのものは、やはり熱は持つようです。
放電できる仕組みになっているようですが、台風・暴風雨の場合は何が起こるか分かりません。
破損していない、アクリル板も念のため養生テープなど「糊あと」の付かないテープで止めるのも、もしもの際の飛散防止になります。
横断幕・垂れ幕は外しておくのが賢明です。
テントやターポリンも、取り付け方法により、風圧が掛からないように、風の抜け道をつくってあげるのが良いと思います。
大きな風圧が掛かりそうであれば、テントロープを切ってしまうのも、事故防止の手段になります。
大きなテントの場合はテント生地は破損せずに、錆びた支柱が折れてしまったり、支柱共に飛んでしまっては、大事故にもなりかねません。
4.まとめ
台風接近・上陸の予報がある度に、気になる劣化した看板。
街中を歩けば、数十年前の看板もあちらこちらで見かけます。大丈夫かな?事故にならなければいいのだけれど・・・と思う事がよくあります。
台風・暴風警報時はもちろんですが、看板の耐久年数が過ぎている看板などは、補修・点検をおすすめします。
素人の方でも、出来る補修方法もあります。
・テープで止める。
・ビス止めの数を増やす。
・コーキング剤で、危ない部分や、表面には見えない補強できる部分があれば、コーキング処理をする。
・木材使用の支柱などには、添木で補強する。
・横断幕・懸垂幕は取り外す
・テント・ターポリンはロープを切ってしまう。
(アルミ・鉄骨の支柱やフレームまで、折れたり曲がってしまう事は防げる)
・本当に台風が上陸・接近して来たら、電照看板は消灯する。
台風が過ぎ去った後、あちらこちらで被害を受けておられる店舗看板を見る度に、外しておけばよかったのに・・思う事があります。
手間は掛かるかもしれませんが、被害の規模は小さく収まる事にも繋がります。
予防は、被害者が出ないためにも、被害額を最小限にするためにも、点検・補修を行う事が大切です。
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