【看板と太陽の関係と耐久年数の違い】
看板は基本は屋外の陽の当たる場所に設置されていることが多いですね。看板の素材と太陽の関係について考えてみました。
1.看板と太陽の関係
以前にご依頼を受けたお客様のもそうでしたが、看板デザイン仕様は変更せずに全く同じ看板の面替えのご依頼でした。
お話を聞いてみると、看板のデザインは変える気持ちもないのだけれど、どうしても文字が薄く、見えにくいように思うので、面板を新しくしたいとの事でした。
FFシート印刷デザインで、医療関係の名称看板でした。
初めて見る者には気付かない位ですが、設置当初から看板をずっと見られてこられた、ご本人様には、薄く、文字が剥げて見えるようです。
そうです。手の届かない触れることの無い高い場所についている看板の劣化は、太陽の陽ざしにによる、焼けと風雨も含めた、文字の印刷が薄く剥げてきているようでした。
*陽のあたる部分当たらない部分と、色が変わっている
2.看板と太陽の日差しで変わる耐久年数
では、陽ざしの強い設置場所にベストな看板は?どんな看板でしょうか?
・平看板は、基本的にアルミ複合板にインクジェットシートを貼り付けた看板が多い。(枠あり・枠無しがある)
・内照式電飾看板も、基本的にはFFシート印刷や、アクリル板にインクジェットシートを貼り付けるものが多い。(カッティングシートの貼付の物もある)
・立体文字では、カルプ切り文字、アクリル切り文字、金属板切り文字を加工した看板等があります。
「結論から言うと・・」
印刷物が耐久性は一番短いという事になります。
真夏の直射日光が当たるところなどは特に、薄めのカラーの場合は、年々色が落ちてきます。
大きな文字を濃いめのカラーで印刷しているものは、見えなくなってしまう事は無いでしょう。
けれども、細かい絵柄を色とりどりに印刷したデザインになると、薄めのカラーが色落ちしたり、逆に日光で焼けてしまい、薄めのカラーが焼け焦げたような色目になってしまっているという事もありました。
看板の文字・絵柄の製作に関しては、耐久年数を考えると印刷物より、カッティングシートや塗装の方が良いと思います。とご提案させて頂いています。
立体文字も、基本的にはお好みのカラーに塗装されることが多いですね。
3.インクと塗装の違いは?
考え方としてはインクは着色、塗装は保護という事です。
着色は、基本は色を付けるだけですので、複数の色を組み合わせた絵柄や文字装飾が出来ますが、経年使用の劣化として色は落ちるのが早いです。
塗料は覆い保護するという事ですので、塗料の溶剤も違い、インクよりはカラー自体は長持ちするかと思います。
ですので、インクジェット印刷・FFシート印刷よりは、カッティングシート貼付けの方が、耐久性はありますし、カッティンッグシートよりは、立体文字に塗装の方が耐久性があるという事になりますね。
立体文字自体の耐久性は、アクリル・カルプ・金属の順ですので、後は塗装あり・無しでも変わってきます。
塗装をすると、保護という役割もありますので、耐久性を重要視するのであれば、インクジェット印刷は、おすすめではありません。
4.看板の価値観は?
価格帯は、インクジェット印刷シートは一番お安い素材ですので、「薄くなり劣化すれば貼り替える」という考え方もありかと思いますし、新設時に費用は少し高めですが、高級感のある立体文字を製作し、耐久性のある方を選ばれるのもありですね。
【例として】
インクジェット印刷看板 5万円…3年毎の貼り替え。
立体文字看板 15万円・・・9年間使用。
看板の価値・見栄え・耐久性・費用を考えると・・どちらがお得なのでしょう・・・?
お客様の用途・お好みで、上記の内容も視野に入れご検討されることをお勧めします。
看板屋としては、店舗の業態にもよりますが低価格な看板素材は、それなりの価値ですし、高価な素材は、それなりに高級感は出ますし、施工する店舗に似合った看板製作・施工をされる方が、良いのでは・・と思います。
「安い!」が売りの店舗には、取り扱っている商品が安く見える看板が良いですし、「高級品」を取り扱っている店舗には、看板にも高級感は必要かと思っております。
5.まとめ
・屋外の太陽の強い陽ざしの当たる時間帯が長い場所に設置する看板は、劣化も早い。
・耐久年数は
インクジェット印刷・FFシート印刷→カッティングシート貼付→切り文字・立体文字。
切り文字・立体文字は、アクリル文字→カルプ文字→金属文字。の順です。
太陽の陽ざしには、印刷のようなインク使用の着色目的のモノよりも、塗料を使用し保護の目的の塗装の方がが耐久性がある。
看板設置場所の、業種・業態にもよりますが耐久年数の短い看板を短期間で貼り替えるのか、初期費用は高めですが長期間使用する耐久年数の長い素材の看板を設置するのかを視野に入れ、ご検討をお勧めします。
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