【看板製作施工自社一貫性は本当に安い?】
本当に自社一貫性がいいのか?と思案することが度々あります。そして、何度も調査しているうちに自社一貫性がお客様にお安く看板製作・施工をご提供できるのだろうか・・?という疑問が出ます。ひとつひとつ考えてみましょう。
1. 看板製作・施工・運営に掛かる費用は?
まずは人材面では、営業担当者・デザイン担当者・製作担当者・施工担当者が最低限必要な人材ですね。
では、必要機材について考えてみましょう。部門ごとに必要になる機材があります。
・営業には車両
・デザインにはイラストレーター・フォトショップやデザイン・フォントソフト等
・製作製造には大型インクジェットプリンター、プロッター(カッティング機)、レーザー加工機・ルーター加工機・ラミネーター等々・・
・施工には熟練職人さん・・・。
看板製作には、基本的には看板は大きなサイズが多いので、機材もすべてが産業用大型機材が必要になりますね。
そして、現場の数が多ければ多いほど機材も1台では賄えない場合もあるでしょう。そして、それぞれの機材を、迅速に取り扱える技術者も必要になるでしょう。
また、高所に施工する袖看板やビル屋上に施工する塔屋看板には、高所作業車や足場も必要になります。
ざっと、思い浮かぶだけでも、最低限これだけの人件費・機材の購入費(リース費)等の固定費が掛かりますね。
お仕事の量にもよりますが、看板屋にとって、本当に自社一貫性がお客様により良い品質の商品をお安く提供できるのでしょうか・・・?
弊社でも、検討し思案しますが、最終的には、どうなのでしょう・・・?というところです。
2. 各部門ごとでは?
それぞれの部門ごとの業者さんのHPや販売会社さまの情報を調べさせて頂きますと、デザイナーさん、インクジェット出力屋さん、レーザー・ルーター加工屋さんの技術力は高く、数年・数十年その分野でのプロとして携わっておられる方々が多く、やはり技術力やスピードの面も自信をもって取組んでおられますね。
そういったことを考えてみると、お仕事が増えれば増えるほど、それぞれの職種の業者様に依頼させて頂いた方が、コスト・時間面も含めて、お客様に提示できるお見積り金額を下げることに繋がることが多いのでは・・・?と感じます。
弊社でも、すべてを自社で行う現場もありますが、やはり専門分野でのプロはプロ!!製作時間も早く・クオリティー高く・おまけに価格帯もお安い場合が多々あります。
なので、要所要所においては、外注でお願いする方がコストを抑えることが出来る場合があると思っております。
お互いが、主要とする分野での作業効率が存分に発揮出来るとも思いますので、良い形での「共存関係」を保つことが出来れば、品質・価格面でも、お客様にはお喜び頂ける看板製作・施工が出来るのではないでしょうか?
3. 大企業でも・・・
近年では、ビジネスモデル として、自社で生産設備を持たない経営方式 ともう一つ設計は行わず受託製造のみを行う経営方式があるそうです。
*例として
【アップル(米国)】
アメリカのアップルは、特に有名な企業です。自社製品iPhoneのデザインや操作性といったハード面だけでなく、ゲームや音楽などのソフトを充実させて顧客にとっての価値を創造しました。アップルは基本、自社で工程をコントロールしながら、部分的に韓国や台湾のEMS企業に委託しています。これにより品質維持とコストダウンを成功させたそうです。
【任天堂】
定期的に新しい発想のゲームを発表する任天堂も、委託先の協力企業で生産しており、中国での生産が中心だそうです。
ゲームなどのデジタル機器は製品のサイクルが短いのと、同じ製品をつくり続けるのでしたら、自社工場を構え生産するのが良いかもしれませんが、そうではないならば、協力企業 との共存で工程をコントロールすることで、製品が失敗したとしても、最小限のコストで収めることが可能になるようです。
そして、こういった共存関係にある企業では、共同開発を行うこともあるようです。
自社で生産設備を持たない経営方式 自社で設計は行わず受託製造のみを行う経営方式
大企業でも、すべてにおいて一貫性が良いとは、限らない事もあるとの事でした。
自社生産設備を持たない経営方式 の企業が設計は行わず受託製造のみを行う企業と仕事をすることで工場への投資をせずに済み、コストや時間を開発設計に集中できます。ベンチャー企業が多いアメリカで発展したようです。
一方で設計は行わず受託製造のみを行う企業では、自社生産設備を持たない経営方式 の企業と共同開発を行うことでノウハウや技術が供与されるそうです。生産コストを抑えられるアジアを中心に発展を続けているようです。
看板屋ではクオリティー・価格の両面を考えても、それぞれの部門プロの外注御取引先と共存できる関係を作ることが出来、コストや時間をどれだけ抑え運営が出来るかによって、お客様に提供できる看板製作・施工費も変わるのでしょう。と思いました。
4. まとめ
看板屋を自社一貫性で行うには、営業者・デザイナー・製作者・施工者等の各部門に人材が必要。人件費は大きいですね。
看板屋を自社一貫性で行うには、それぞれの部門ごとに道具や機材が必要。月々に相当な固定費が掛かる。
近年では、大手企業も共同・共存で運営している企業が増えてきている。
看板製作・施工を一貫性で行う際に掛かる固定費は、結局はお客様から頂く売上代金からの支出になるので、看板製作・施工費をお客様にお安く提供するには、商品によっては協力会社と共に製作・施工する方が良い場合もある。
看板製作・施工は、LUXRES(ラグレス)まで・・
まずは、相見積もりからでもお気軽に・・