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【看板を製作する時に気になる耐久性と注意点】
街中でよく見る看板の耐久性について考えてみました。看板は、どれが長持ちするの?と思われる方は多いでしょう。比較対象がそれぞれの看板によって違うのです。なので、今日は、看板・素材毎に比べてみました。
*直貼り看板 *枠付き看板
1. 看板取付方法 直貼りと枠付き看板では?
例えば、アルミ複合板にインクジェット印刷シートを貼り、そのまま壁面に取り付けた看板とアルミ複合板に土台となる「枠付き」の看板(平看板)を壁面に取り付けたものでは、看板の耐久性は変わってきます。
看板は、基本的には屋外の日の当たるところに取り付けられています。
夏は日光の熱・冬には風雨や霜等々。看板に壁面との隙間から熱や水分が逃げるスペースがある「枠付き看板」と直に壁に貼り付けた「直貼り看板」では、看板面の温度や水分の蒸発時間も変わってきます。
インクジェット印刷シートは、シールのようなもので、やはり糊が着いています。普通に考えてみても、長時間高温にさらされているものや水分が付着しているものと、少しでも空気が入り熱がこもるのを防ぎ、水分の蒸発も早めてくれる空間のある看板ではインクジェットシートの耐久性は変わってくると思います。
*アクリル板 *FFシート
2. 電飾看板 アクリル板とFFシートでは?
突出し看板やファサード看板には、内照式(看板内から光を発光させる)の物が多いですね。看板面は、基本的にはアクリル板またはFFシートを使用することが多いです。
では、アクリル板とFFシートでは、どちらが耐久性があるのでしょうか?
先に述べましたように、日光の熱等によって、アクリル板にも反りがでることがあります。大きなサイズでジョイントがあるものでしたら、継ぎ目などのズレ等も出やすくなります。
アクリル板には、インクジェットシート出力やカッティングシートを貼り付けたものを使用することが多いです。シート類も熱による伸縮があり、長時間高温の場所にさらされる看板は「めくれ」の原因にもなります。
FFシートはどうでしょう。電照看板に貼り付ける素材としては、FFシートの方が耐久性はあるかと思います。
FFシートはテントのような生地の素材ですので、高温による伸びがあったとしても、フレームで引き張りながら取り付けていますので、気温が下がれば縮み、元の張りに戻りますね。気温の変化による温度差程度でしたら、影響は少ないようです。
ただし、通行人の手の届く高さに設置する場合は、いたずらに穴を開けられたり、切り付けられてしまう場合もありますので注意が必要ですね。
高所に取り付ける看板でしたら、FFシートを張り付けた、内照式の看板をお勧めします。
*カッティングシート *インクジェットシート
3. カッティングシートとインクジェットシートでは?
基本的には、カッティングシート貼りの方が耐久性はあります。インクジェットシート出力は、やはり印刷物ですので、印刷部分は風雨や温度により、色落ちが早いです。
カッティングシートは、印刷物ではない分、多少の色落ちは経年により出るでしょうけれど、インクで表面印刷のものよりは、耐久性はあります。
しかし、カッティングシートにも、製造メーカーによる耐久性の違いはあるようです。カッティングシート自体の厚みや価格によっても耐久性は変わってきますね。
*カルプ文字 *アクリル文字 *金属文字
4. カルプ・アクリル・金属素材の立体文字では?
では、最後に主な立体文字の耐久性について調べてみます。
カルプ文字・アクリル文字・金属文字が多く使われています。
カルプ文字は、発泡ウレタン樹脂が多く使われ、ボード状の発泡ウレタン樹脂から文字を切り出し、塗装やシートを貼り付けての使用が多いです。
アクリル文字は、 透明・白・黒などのアクリル板からレーザー加工機またはルーターで文字を切り出し、素材はアクリル樹脂です 。
こちらも塗装やシートを貼り付けての使用が多いです。
金属文字は、スチール・アルミ・ステンレス・真鍮等の素材があります。切り文字を加工し立体にします。
看板に取り付ける場合の耐久性は素材面では、アクリル・カルプ・金属の順に耐久性はあるようですが、注意点としては、施工場所により、文字が外れる・落下するという事があります。
例えば、金属製の文字を壁面に取り付ける場合は壁面の素材が、木・サイディング・ALC・RC等、取り付ける下地の強度により、耐久年数は変わってきます。
取り付ける文字の重量・下地の強度・立体文字の加工方法によっても、変わりますね。塗装・シート貼り付け・表面加工無し等・・・。
その辺りも、考慮しながら、耐久性と価格と施工方法を組み合わせ、ご希望の看板製作施工を依頼されることをお勧めします。
5. まとめ
壁面看板は施工方法によって耐久性は変わる。「直貼り看板」と「枠付き看板」では、枠付き看板が耐久性がある。
電飾看板面板 アクリル板とFFシートでは、基本的にはFFシートが耐久性がある。
カッティングシートとインクジェットシート出力では、色落ち面でカッティングシートが耐久性がある。
立体文字では、素材的にはアクリル文字・カルプ文字・金属文字の順に耐久性はありますが、「注意点」として施工場所の下地により違いが出る。
*弊社でも打ち合わせの際には、御質問・ご要望に応じ、ご提案をさせて頂いております。
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