看板製作時のフォント・書体ついて

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看板製作時のフォント・書体について

 

 先日京都歌舞伎座のお話をしていて、京都の冬の風物詩、南座「まねき上げ」が話題になりました。
『まねき上げ』『まねき書き』などというようです。

看板屋のお仕事をしていて、少し文字が気になりましたので、調べてみました。


1.『勘亭流』という書体 

 京都市にある劇場、南座で、毎年年末に行なわれる冬の風物詩となっている、劇場正面に掲げられる役者の名をいれた看板。縦1.8m、横30cmほどの大きさのヒノキ板でできた看板上部には庵形(いおりがた)がついており、文字は「勘亭流」という江戸時代から伝わる書体で書かれている。

 

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
歌舞伎(かぶき)で、看板・番付や台本・書抜(かきぬき)の表紙などの文字に使われる特殊な書体。線が太く、丸みのある字で、筆法も縁起をかついで「内へはいる」書き方をする。1779年(安永8)、江戸の書道家岡崎屋勘六(かんろく)が中村座の狂言名題(なだい)を書き、勘亭と署名したのが始まりで、関西にも伝わり、現代でも歌舞伎を象徴する文字として広くポスターの字などに使われる。[松井俊諭]

 

*「書き込まれた人気役者がお客様を呼び込んで客席が隙間なく埋まるように」という願いが込められていると言われています。

 

世界大百科事典内の勘亭流の言及
これは書き手の親しさや温かさなどの特徴がそのまま文字に表れる。また,歌舞伎の看板に使われる勘亭流(かんていりゆう)や相撲の力士名を表す相撲文字,寄席の題名や芸名を表す寄席文字などの江戸時代に創作されたものを江戸文字といい,これらもフリーハンドレタリングに含めることができる。道路上に書かれる標示文字のうち〈型〉(文字の形にくりぬいた板など)を使って書(描)かれたものの類をステンシルと呼ぶ。

 

『勘亭流』という書体を私共のPC内のフォント欄で探してみました。
が、同じ勘亭流でも、歌舞伎座のものとは少し違いますね・・・枠を入れてみたり、線を太くしてみたり
少し遊んでみましたが、やはり歌舞伎座のような、丸い感じには出来ませんでした。

 

ただ、感じたことは、少しの変更で、全然違った感じに見えます。同じフォントですか?と聞きたくなる位に・・・・


2. 看板製作時に使うフォント・文字

では、看板製作時に入れる文字も変形させてみたり、色にグラデーションを入れてみたり、囲み線の有り・無しで随分、イメージが変わりますので、個性的な看板を製作してみたいと思えば既存のフォントに変化を加えると面白い看板が出来るのでは・・と思いました。

 

看板デザインをご自身で製作されるお客様・・・デザインを考え製作し・文字の挿入を考える場合は、PCのフォントの中から選びますよね。

あれこれ、当てはめながら看板絵柄に合った、文字を挿入したくなりますので、色・大きさ・線の太さなど、入れ替え・差し替え検討しながら作り上げていくものです。そうした作業を繰り返しても、どうしても納得したものが出来上がらない場合・・・

 

ご自身で手書きで書いてみる。ポップなどがお得意な方、毛筆がお得意な方は手書きの物を画像データにして、頂くと看板のデザインにそのまま取り入れることも可能です。

 

以前の、お客様の中に、毛筆調で文字の大きさも字体も、絵柄のように見えるくらいに崩したものを、看板にしたいとご要望のお客様がおられまして、そのお客様は、筆書き感が大きく表現されたデータをお持ちになられ、製作させて頂いた工事もございます。

 

3. まとめ

『勘亭流』というフォントは毛筆書体で 江戸時代から伝わる書体 書道家岡崎屋勘六(かんろく)が勘亭と署名したのが始まりで 現在も使われている。

 

看板製作時に、ご希望のフォント・書体がなければ、ご自身で作成した文字を画像データとして、保存できれば、それを看板デザインに挿入することが出来る。

 

世界に一つしかない、自分がデザインし、ご自身で書かれたご希望通りの看板を製作することも可能です。

 

弊社で使用しているソフトにも、フォント・書体は数千種以上もありますが、少し違う・・・や、イメージがあと少し・・・など、時には何度も何度も入れ替え、差し替えデザインしますが、もっと自分のイメージの物にしたい、妥協はしたく無い場合は、〝ご自身で手書きで書いてみる″ という方法があります。

 

*今日は、フォントについて『自作のものでも製作可能です』というお話でしたが、当社が度々ご注文のある、等身大パネルやウェルカムボードなども、写真データが1枚あれば、背景を変更させ、文字を挿入し、素敵な記念に残したい、パネルを製作することも同じです。

看板屋で、デザインをオリジナルで製作することも多いですが、お客様の思い出に残る大切な画像を大きなパネル等にして残しておきたい。というお客様は、いつでもご相談ください。

 

 

大阪で看板製作・取付のご相談は LUXRES(ラグレス)まで・・・
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