１.デザイン性と施工費用の「はざま」

看板屋の中にはデザイン作成という業務があります。

看板を製作・取付するにあたり、店舗様や企業様の建物のトータル的なデザインを考える、看板だけのデザインを考えるという２通りの作業があります。

看板だけのデザインを考え製作・施工は当たり前の作業ですし、お客様のご希望の商品をお届けする・・・という感じです。

建物のトータル的なデザインの中に看板があり、予算も決まっている場合に少し「はざま」的な思いを感じることがあります。

というのも、看板屋としてはトータルでデザインさせて頂けるのであれば、出来るだけ通行される方々の目に留まる部分は、店舗様や企業様のイメージに合い、予算内で最大限の価値ある看板をを製作したいという思いがあります。

特に、通行人の方々から好感度もあり、広告・集客の役割もありながら、素敵な看板を製作・施工したいと思うのです。

しかし、看板製作・施工には予算というものが設定されています。

予算内で出来ることには、限界があります。

そこを、如何に素敵な看板に見せながら費用をお安くするか・・・という「はざま」で悩みます。

２.費用を抑えて相場以上の看板製作・施工をする方法

費用をお安くするには、通常の素材や施工に掛かる費用を考えると大抵は何処の看板屋でも最低限掛かる費用は同じくらいになるものです。

相場というものがあります。

そこのところを、他店に劣る事なく立派な看板のように見えるようにしたい！

しかし予算が足りない！

そんな時に思う事が、見えない部分の素材をどうにかお安いもので、使えないか？

見えないの部分なので、見栄えには拘らなくてもいいので・・・

施工の面でも、はしょれる所は無いものか・・

強度の計算、耐久性の計算もしながら、見えない部分に見栄えはよくなくても同等の役割を果たす素材を使用し、施工方法も同様に出来るものは無いのか・・・と考えます。

３.例として

素材面では、見える所はアルミやステンレスを使い見えない所はスチールを使う・・・・。

見える所は、ダイノックシートを使い見えない所はカッティングシートを使う・・。

見える所は、アクリル板を使い見えない所はアルミ複合板を使う・・。

塗装であれば見える所は、パテ埋めを行い、下地塗装をし、本塗装をし、クリア塗装をする。

見えない部分は、直接本塗装のみをする。

等々、見える部分は妥協せず見えない部分で同等の役割を果たしながら安い材料を使う。

塗装部分は、職人さんの手間を省く。

そうすることにより費用がお安くなる。

こういった感じで、見えない部分の見栄えは良くなくても、見える部分と同レベルの役割をする材料であれば、代用する事や見えない部分に掛ける手間は省く。

という事をお客様に承諾を頂く事が出来れば、見栄えは費用の高い看板と同じ立派な看板を費用をお安く製作・施工することが可能になるのにな～と、デザイン性と施工と費用の「はざま」で悩むことがとあります。

看板屋だけではなく、物を作る・修理するという業務についている方々は、常に考えられることでしょう。

４.要望と費用と提案の難しさ

看板製作・施工という作業の内容を熟知しておられる、業者様等には商談時に、ご提案をさせて頂きどちらが良いでしょう・・・？と選択して頂くのは簡単なのです。

看板製作・施工の作業の内容を浅く理解しておられる一般ユーザー様にご説明・ご提案させて頂いても、ご理解頂けていないかなぁと感じることも、よくある事です。手抜きをするの・・？と。

その「はざま」で悩むことも、しばしばありますね。

施工自体の手抜きではなく、見えない部分に掛ける無駄な費用を見える部分に回し、相場価格以上の見栄えの良い看板の製作・施工をした方が、お得ではないですか？という事なのです。

その思いを、お客様にお伝えすることの難しさを日々感じながら、デザイン性と施工費用との「はざま」で、もっと良い方法はないものかと作業に取り組んでおります。

常に、コストパフォーマンス・スピード・レスポンスの良い看板 を念頭におきながら・・・

５.まとめ

看板製作・施工には予算というものがあります。

限られた予算の中で、最大限にご要望通り、またはご要望以上の物を製作・施工し、お客様にお喜び頂けないものか・・・？としばしば思う事があります。

プロとしてのご提案や方法はある。ご提案すべきか、大きなお世話なのか・・。

お客様へのご説明とご提案とご理解を頂く事の難しさ。

デザイン性と施工費用との「はざま」で悩むことが多いのが現実です。

そして、相場価格というものもあります。

相場以上の看板製作・施工の方法はあるのです。

見えない所に掛ける無駄な費用を見える所に回す。

これだけでも、見栄えの良い相場以上の看板を製作・施工が出来る場合があるのです。

今日は、看板屋が本音で悩む所を暴露してみました。

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